64270
社会起業とイノベーション
SOCIAL INNOVATION THROUGH SOCIAL ENTREPRENEURSHIP

2 単位
実施形態 完全オンライン
開催日程 秋学期 木曜日２時限,木曜日３時限
担当教員 宮垣 元（ミヤガキ ゲン）
関連科目 前提科目（関連）: 64530,64540,60360,65260
開講場所 SFC
授業形態 講義、実習・演習、グループワーク
履修者制限
履修条件

講義の中で日本の市民活動を取り上げますので、日本の状況に関心があること。また、その場合の資料などは日本のものとなりますので、日本語能力があるとよいですが、必須ではありません。

※社会イノベータ（SI）コースの学生は、入学学期に関わらず、原則として春学期開講の同科目を受講することとしています。特段の事情があって履修を希望する場合は、必ず事前に担当者に連絡するようにして下さい。

This class provides actual cases of civil society in Japan. Students are required to have interests in current situations in Japan. As the materials are provided in Japanese,
使用言語 日本語
連絡先 gen@sfc.keio.ac.jp
授業ホームページ
同一科目

学生が利用する予定機材/ソフト等

ノートPC、Word/Excel/PowerPointなど
設置学部・研究科 政策・メディア研究科
大学院プロジェクト名

大学院プロジェクトサブメンバー

ゲストスピーカーの人数 0
履修選抜・課題タイプ=テキスト登録可 false
履修選抜・選抜課題タイプ=ファイル登録可 false
GIGAサティフィケート対象
最終更新日 2020/07/22 09:24:25

科目概要

社会イノベーションの有力な担い手である社会起業にも様々な形態があるが、本講義ではその中核を担うNPO（民間非営利組織）やNGO（民間非政府組織）を取り上げる。これらの諸活動は、環境や国際援助、福祉や教育などをはじめとする様々な分野において、常に先駆的な新しい事業を生み出し、大きな役割を果たしてきた。日本においても同様に、阪神・淡路大震災以降の台頭が著しい。しかし、日本の公益活動は、長らく民間の非営利活動団体が存在してきながら、必ずしも十分にその歴史や実態は知られていない。本講義では、こうした日本の市民活動を中心にその歴史と実態を比較・整理し、そのイノベーティブな特性を多角的な視点から理解する。

This course provides a broad overview of history and phenomena of social entrepreneur, particularly of the innovative characteristics of NPOs and NGOs from diversified perspectives, especially social movement. The activities of NPOs have pioneered new activities/business and have played key roles in various fields of environment, international aid, social welfare, education and so on. In Japan, since the Great Hanshin Awaji Earthquake, the emergence of NPOs has been significant. In public-interest activities in Japan, NPOs in private sector have taken roles historically, however the history and the reality have not been fully well known. The objective of this class is to understand the theory of NPOs, the history, the current situation and the characteristics of civil society in Japan.

授業シラバス

主題と目標／授業の手法など

日本の市民活動の歴史と実態、特徴、社会イノベーションに至るプロセスや課題などを、理論とデータ、実践事例から理解する。これらの活動や組織が、なぜ存在し、どのような有効性や可能性を持つかという点について、客観的事実と自らの意見に基づき説明できるようになることを目指す。グループワークによる課題の取り組みを通じてこれらのことを考えていきますが、履修者数により輪読を行います。

講義と平行して、個人発表、グループワークなどを取り入れたいと考えています（ただし、形態は受講者数により決定します）。具体的な進め方、注意点、約束事などは、第１回の授業でお話ししますので、履修予定者は必ず第１回目に出席してください。　

The objective of this class is to understand the theory of NPOs and social movement, history of civil society, the current situation and the characteristics of civil society in Japan from actual cases and data. Our goal is to be able to explain significance of existence, effectiveness and potentiality of civil society based on objective facts and own ideas.

1-3 lectures are provided on each theme. Presentation and group work are also incorporated in class in parallel. Class size will determine the method. Course method, policies and requirements will be announced at the beginning of the course. Attendance at the first day of the class is mandatory.

教材・参考文献

宮垣元編, 『入門ソーシャルセクター：新しいNPO/NGOのデザイン』ミネルヴァ書房, 2020.

Pawell, Walter W., (ed), The Nonprofit Sector, Yale, 1987.

Hansmann, Henry, The Ownership of Enterprise, Belknap Press of Harvard, 1996.

Weisbrod, Burton A., The Nonprofit Economy, Harbard University Press, 1988.

提出課題・試験・成績評価の方法など

出席、課題、グループワークやディスカッションへの参加、最終課題などをもとに総合的に評価します。

Attendance, submission of assignments, participation in group work and final exam/assignment etc. will be evaluated comprehensively.

履修上の注意

社会イノベータ（SI）コースの学生は、入学学期に関わらず、原則として春学期開講の同科目を受講することとしています。特段の事情があって履修を希望する場合は、必ず事前に担当者（宮垣）に連絡するようにして下さい。

グループワークと輪読を中心に進めます。その課題と発表を行う予定ですので、そのことを理解して履修してください。また、授業スケジュールは履修規模により変更する場合があります。これらの注意事項については初回授業において説明しますので、必ず出席してください。

なお、授業はオンラインで行う予定としていますが、状況に応じて柔軟に対応します。

授業計画

第1回 イントロダクション：講義趣旨の解説、進め方、グループ編成

第2回 社会的背景：震災と非営利革命

第3回 ソーシャルセクターの構造と活動分野1

第4回 ソーシャルセクターの構造と活動分野2

第5回 日本における市民公益活動の歴史1

第6回 日本における市民公益活動の歴史2

第7回 ソーシャルセクターの現状1

第8回 ソーシャルセクターの現状2

第9回 NPOの理論1

第10回 NPOの理論2

第11回 日本の法制度と組織1

第12回 日本の法制度と組織2

第13回 評価とマネジメント1

第14回 評価とマネジメント2

第15回 先端事例研究

15回目に相当するその他の授業計画

個人・グループによる課題