A1101
研究会Ａ
SEMINAR A 		研究プロジェクト科目
Research Seminars
4 単位

データドリブンによるスマート都市・地域の構築
Data-driven Research for the Development of Smart City and Region

開催日程 秋学期 月曜日４時限,月曜日５時限
担当教員 厳 網林（ゲン モウ リン）
関連科目 前提科目（推奨）: C2015,B6042,C2011,B6009,C2009,C2078
授業形態 講義、ディスカッション、グループワーク、演習
履修者制限
履修条件

使用言語 日本語
連絡先 yan@sfc.keio.ac.jp
授業ホームページ http://ecogislab.sfc.keio.ac.jp/
設置学部・研究科 総合政策・環境情報学部
大学院プロジェクト名

大学院プロジェクトサブメンバー

ゲストスピーカーの人数
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GIGAサティフィケート対象
最終更新日 2020/07/06 14:54:19

Additional Information about language support on this course

Language used in each of the course components

Lecture
Material Mainly Japanese
Discussion Both (English and Japanese)
Group work Both (English and Japanese)
Presentation Mainly Japanese

Level of Japanese language skill necessary for the course

Reading Should be able to read newspapers/books and write reports.
Writing Should be able to read newspapers/books and write reports.
Speaking Should be able to generally understand TV news or lectures and discuss certain topics.
Listnening Should be able to generally understand TV news or lectures and discuss certain topics.

Other

研究会概要

目的・内容

本研究会ではデータドリブンによるスマート都市・地域の構築を目標に研究活動を進めています。
データドリブン（Data Driven）とは、データに基づいて判断・行動する事です。 データ社会と言われる今日、従来の定性的な意思決定ではなくより定量的で合理的な考え方が求められています。 こうした社会の流れを踏まえ、データを利用した分析的な手法を使って問題の発見、解決、実行を研究しています。
具体的には、地理データを用いて分析や地図化を行う地理情報システム(GIS)を活用し、 都市・地域における環境、防災、交通、観光、福祉、農業などの問題発見、問題の原因とそこに暮らす人々との関わりの解明、 超スマート社会(*1)に向けての解決手段の提案、政策支援を行っています。 私たちはSFCの特徴である、問題発見・解決策の考案・実行までを行える研究会です。
復興都市計画策定の共創、屋上緑化によるエコロジカルネットワークの評価、AR（拡張現実）を用いた地理情報のメディアデザイン、といったプロジェクトを進めています。
また、今期からは、社会を取り巻く様々な健康、環境に注目した持続可能な都市に関する 日米欧共同プロジェクトも始まります。

研究会はまだ解明されていない領域へのアプローチを行う研究準備の場です。 どんな研究をどこまでできるか、自らの学習姿勢が重要です。とはいえ、新規生の方にいきなり研究をしてくださいと言ってもどのようにすればよいか分からないでしょう。 厳網林研究会は学生の夢を大切にし、新規生一人一人に基礎力を付けるためのプログラムが組まれています。 GIS、空間データをはじめとした分析ツールの使い方から論文の探し方、研究へのアプローチ方法など、 経験がない人でも一から徐々にステップアップしていける学習環境が整えられています。 もちろん、与えられた課題をこなす為には、ある程度時間を費やすことになりますが、力は確実に付きます。 せっかく研究会に入るのならば実りのある時間にしたいと思う人に向いているでしょう。

この研究会では次のようなことを習得できます。

・統計 ・人文地理 ・自然地理 ・都市計画 ・質的調査および量的調査法 ・論理的思考力

厳研では世界10以上の国と地域から留学生が集まっている国際色豊かな研究室です。真の意味での多様性がある研究室で皆さんと共に学べる日を厳網林研究会一同楽しみにしております。

*1 超スマート社会とは2016年から始まる第5期科学技術計画が描く未来社会の姿です。これは一言で表現すると、「必要なモノ・サービスのユビキタス化によって、活き活きと快適に暮らすことのできる社会」です。超スマート社会のイメージ]については、文部科学省のサイトをご参照ください。[http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpaa201601/detail/1374226.htm]

*2 このページの画像は2015年鬼怒川洪水による常総市堤防決壊地区のデジタル地形データの３Dプリントです。

This kenkyukai focuses on the development of smart city and region by data-driven approach. We use Geographic Information Systems (GIS) and other advanced technologies to monitor, analyze, and model environmental issues for sustainable development in urban and regions.

What you can learn at this kenkyukai,

Statistics, Geospatial data processing, Fieldwork, Quantitative and Qualitative Survey, Logical thinking, Human Geography, Physical Geography

The geographic information system (GIS) lets us visualize, question, analyze and interpret data to understand relationships, patterns and trends. GIS has been used in a wide range of fields such as medical, commercial, disaster prevention, agriculture, security, tourism and urban development. It is said that more than 70% of the information is related to GIS. Thus, applying GIS studies to your research will increase the persuasiveness of your reseach dramatically.

評価方法

学生相互評価と教授による総合評価

Your performance will be evaluated by teacher assessment and peer assessment at the end.

教材・参考文献

# 小林光・一ノ瀬友博・厳網林・池田靖史、2013、ザ・環境学―緑の頭の作り方、厳執筆章は必読：P.246 (87-97, 133-142, 184-194).
# Gerald G. Marten．ヒューマン・エコロジー入門　持続可能な発展へのニュー・パラダイム．有斐閣，2005，298p.
# レジリエンス 復活力-あらゆるシステムの破綻と回復を分けるものは何か。
# Resilience: why things bounce back" (Andrew Zolli and Ann Marie Healy)

関連プロジェクト

原則、日米欧共同プロジェクト「水・食・エネルギーの連関に注目した持続可能都市の提言」を、二子玉川、たまプラーザ、藤沢、大井町を対象に研究します。
プロジェクト例:
＃ 1. IoTネットワークを用いた水の動向と周辺地域に与える影響の調査（神奈川県藤沢市）
# 2. 屋上緑化によるエコロジカルネットワークの評価（東京都世田谷区）
# 3. ARサンドボックスを用いた地理情報のメディアデザイン（アドソル日進株式会社共同研究プロジェクト）
# 4. 田園都市生活のリデザイン
# 5. 歩きやすい暮らしやすい未来まちづくり（東京都品川区大井町を例に）

　詳細は研究会ホームページ http://ecogis.sfc.keio.ac.jp/ で確認してください。
　自分で新しいプロジェクトを立ち上げることもできます。

# GISを用いた災害リスク評価
# 屋上緑化によるエコロジカルネットワークの評価（東京都世田谷区）
# ARサンドボックスを用いた地理情報のメディアデザイン（アドソル日進株式会社共同研究プロジェクト）
# 持続可能な都市イニシアチブ：デザイン先導型都市食料・水・エネルギー管理のイノベーション（日米欧共同プロジェクト）

　自分で新しいプロジェクトを立ち上げることもできます。

Ongoing Research Projects,
# 1. Elucidate effect of water flow on agriculture using sensor network.
# 2. Evaluation of the potential of rooftop greening for ecological network.
# 3. Geographic imformation design using AR sandbox (Joint research program conducted by Keio uni. and Ad-Sol Nissin Corporation).
# 4. Sustainable Urbanisation Global Initiative:Food-Water-Energy Nexus(Co-research program conducted by the research institutes of Japan, Qatar, EU, and US)
Check our homepage http://m-nex.net/ for further details.
# 5. Walkable and Livable City (Oimachi, Tokyo)

You can start a new project after consulted with supervisor.

You can start a new project after consulted with supervisor.

課題

所定書式の期末レポートは必須です。（新規生A4用紙2〜4枚、既習生4〜6枚、卒業生は6〜8枚。）

Term report (freshmen: 2-4 pages, second or senior: 4-6 pages, bachelor thesis: 6-8 pages)

来期の研究プロジェクトのテーマ予定

今期同様

Same as this semester

その他・留意事項

【空間情報発想】：空間的発想能力は鍛えられます。授業で学んだ広い知見は研究課題探しに役に立ちます。

【空間分析】：GIS入門スキルを学び、それぞれのチームのプロジェクトはGISの幅広いアプリケーションの事例を提供します。研究会でそれを掘り下げて、研究へ発展することができます。

【センシング技術ワークショップ】：ドローン、センサなど、環境情報を調査するああらしい技術を学び、研究会でそれらをそれぞれのフィールドで活用することができます。

【環境センシング論】：衛星リモートセンシングの原理、画像処理の技法、土地被覆の分類まで、一通り学べます。

【地球環境概論】：大気、土、水、植物などの構成要素から始まり、地球環境の成り立ちを理解し、生態系と生態系サービスの視点からまとめあげます。これの基礎知識は研究会におい、プロジェクトを進めるときに、たいへん有益になります。

【エコシステム評価論】：土地価格、農業生産物、CO2蓄積と吸収という３つの指標に絞って、キャンパス周辺を対象に生態系の価値の評価を演習し、環境問題、地理情報の扱い方を体感できます。このスキルと知識は研究課題を考えるとき、たいへん有益になります。

Your motivation and passion to contribute to the society.

授業スケジュール

初回の授業で告知します。
開催時間：月曜日４、５限

少なくとも１回、キャンパス、あるいはサテライト（大井町のSFCラボなど）にて顔合わせをしたい。
具体日程は秋のコロナ感染状況、義塾の方針をみて決めたい。

This kenkyukai opens in period 4 and 5 every Monday.

Schedule will be announced at the first class.