2020年秋学期 - 日本研究概論1 / JAPAN STUDIES 1
| B6125 日本研究概論1 JAPAN STUDIES 1 |
特設科目 Special Seminars 2 単位 |
| 実施形態 | 完全オンライン |
| 開催日程 | 秋学期 火曜日2時限 |
| 担当教員 | 土屋 大洋:清水 唯一朗:田中 浩一郎:加茂 具樹(ツチヤ モトヒロ:シミズ ユイチロウ:タナカ コウイチロウ:カモ トモキ) |
| 関連科目 | 前提科目(推奨): B1002,B1001 前提科目(関連): C1099 |
| 開講場所 | SFC |
| 授業形態 | 講義 |
| 履修者制限 |
履修人数を制限する Only the selected students can take this course. |
| 履修条件 |
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| 使用言語 | 日本語 |
| 連絡先 | taiyo@sfc.keio.ac.jp |
| 授業ホームページ | https://keio-staff.webex.com/keio-staff/j.php?MTID=mdc07c97dc8b82359196da9b8a5f2300d |
| 同一科目 |
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| 学生が利用する予定機材/ソフト等 |
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| 設置学部・研究科 | 総合政策・環境情報学部 |
| 大学院プロジェクト名 |
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| 大学院プロジェクトサブメンバー |
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| ゲストスピーカーの人数 | 0 |
| 履修選抜・課題タイプ=テキスト登録可 | true |
| 履修選抜・選抜課題タイプ=ファイル登録可 | false |
| GIGAサティフィケート対象 | |
| 最終更新日 | 2020/08/20 10:35:46 |
科目概要
現代に至るまでの日本の位置を把握し、現在の日本が置かれている状況を理解することで、近未来への政策的思考の基盤を獲得する。授業はオムニバス形式になり、毎回の担当者の専門的知見に基づいた新たな展開を論じ、地に足を付けながらも発展可能性のある議論を行っていく。
学部の1年生が「総合政策学」ないし「環境情報学」を履修した後にこの科目を履修することを想定している。
This class tries to enable students to understand the position of Japan in the modern and contemporary eras and to acquire policy-oriented thinking in the future. Every week different speakers come and talk about their own topics related to Japan.
First year students after finishing "Policy Management Studies" or "Environment and Information Studies" are welcomed.
授業シラバス
主題と目標/授業の手法など
2020年に創立30周年を迎えたSFCでは、滞在型研究教育プログラムの開発、教育・研究の 国際化の新たな展開、教育・研究を活性化する組織や制度の整備を、未来創造塾を中心に据えて行っています。なかでも国際化はそうした計画の柱の一つとして位置付けられています。この計画をつうじて世界の大学や高校の「日本研究」や「日本語教育」と連携することで、SFCが世界の研究機関の日本研究のハブとなることを目指しています。
日本が直面している問題は世界の多くの国や地域が今後直面する課題でもあります。SFCをはじめ日本で展開しているこれらの問題に取り組む先端的な研究を介して、世界の日本研究機関とネットワークを構築して行きます。このとき重要であるのは、「日本」をどの様に発信するのかという視点です。日本社会がいま探求している新しい社会づくりやそのための政策は、日本の文化や言語の文脈に埋め込まれています。ですから、世界の人たちが日本を理解するためには日本の文化や言語の理解が不可欠であることはいうまでもありません。
しかし同時に、日本に対する理解を促すために世界の国や地域の人々に説明する場合、説明する側の日本の文化や言語の理解が不可欠になります。SFCが世界の日本研究のハブとなるという取り組みは、SFCが創設以来推進してきた「多言語主義」とセットとなる戦略です。
以上の認識のもと、SFCは日本研究プラットフォーム・ラボを設置し、キャンパスの国際化戦略の柱のひとつとして位置づけ、研究が進められてきました。これまで、日本の学生に現地の言語で世界を理解できる能力をつけるための支援、世界の学生や研究者に日本社会や日本で推進されている政策を日本語で理解する環境整備の支援に取り組むことに重点が置かれてきました。そして世界に日本を説明するための取り組みの支援もおこなわれてきました。
本講義は、それらの成果を教育プログラムに還元し、未来の「日本研究」のエキスパートを育成し、若手研究者が交流する孵化基地として、SFCが国際的な研究教育の交流拠点となるための基盤を履修者それぞれが獲得することを目指します。概論1は、特にSFC教員のそれぞれの専門を「日本研究」という切り口で新たな展開を見せることに重点を置いて進めることで、基礎固めを行います。
TBA.
教材・参考文献
各回の担当者の指示によります。
提出課題・試験・成績評価の方法など
出席と課題提出によって総合的に評価します。課題は毎回提示されます。原則として毎回の出席と毎回の課題提出を義務とします。
TBA.
履修上の注意
就職活動や体育会活動について特別な考慮はしません。「公欠」もありません。毎回出席できない人は履修しないでください。
講師の担当日程・論題は予定であり、変更の可能性があります。
TBA.
授業計画
第1回 イントロダクション:日本をどう世界に語るか(土屋大洋、田中浩一郎、加茂具樹、清水唯一朗)
授業のねらいと方法について説明する。履修者はライブでの配信または録画を必ず見ること。
グローバリゼーションの中で、日本をどのように海外の人たちに説明するか、そのキーワードや基本概念について検討する。
第2回 日本人の決め方―空間、方法、意識(清水唯一朗)
日本ではトップダウンよりもボトムアップやコンセンサスが求められるとされることがある。それはなぜなのかを検討する。
第3回 中国から見る日本(加茂具樹)
密接な関係にありながら、緊張をはらむ日中関係。中国から日本はどのように見えているかを検討する。
第4回 エネルギーから日本を考え、語る(田中浩一郎)
日本はエネルギー小国であり、必要なエネルギーのほとんどを輸入に頼っている。この現状について検討する。
第5回 コミュニティと日本(仮)(加藤文俊)
日本においてコミュニティをどう設計するかを検討する。
第6回 アートと日本(仮)(脇田玲)
アートから日本を考える。
第7回 人権から見る日本(仮)(藪本雅子)
日本が抱える各種の人権問題の背景について検討する。
第8回 日本のクリエイティブ産業(仮)(講師交渉中)
日本が海外から注目される理由の一つは、クリエイティブ産業とも呼ばれるポップカルチャーへの注目である。そうした産業がなぜ日本で盛んになったのかを検討する。
第9回 日本の歴史と古墳(仮)(草野厚)
古墳は朝鮮半島や中国大陸との古代における交流を考える上で興味深い材料であり、日本の歴史と絡めて検討する。
第10回 国際化と日本(仮)(講師交渉中)
NHKの国際放送での経験から、外から見る日本を考える。
第11回 (仮)(大沼みずほ)
調整中
第12回 日本をどう捉えるか
これまで学んできた内容を元に、再び日本をどう語るかについて検討する。
第13回 文化の中の日本
映画や音楽の中で日本がどう表現されてきたかを検討する。
第14回 文学における日本
文学の中で日本がどう表現されてきたかを検討する。
第15回 最終レポート
授業を受けた上でのレポートを作成する
15回目に相当するその他の授業計画
各回で課題が出されますので、SFC-SFSを通じて提出してください。