2020年秋学期 - 分子健康科学ワークショップ / WORKSHOP ON MOLECULAR HEALTH SCIENCE
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C2041 分子健康科学ワークショップ WORKSHOP ON MOLECULAR HEALTH SCIENCE |
特設科目 Special Seminars 2 単位 |
| 実施形態 | オンキャンパス |
| 開催日程 | 秋学期 木曜日4時限 |
| 担当教員 | 渡辺 光博(ワタナベ ミツヒロ) |
| 関連科目 |
前提科目(推奨): B6154,90606 |
| 開講場所 | SFC |
| 授業形態 | 講義、実習・演習、グループワーク |
| 履修者制限 |
履修人数を制限する Only the selected students can take this course. |
| 履修条件 |
今後、分子生物学実験を行おうと考えている者。または、生物研究を自身の研究に取り入れて新たなストラテジーをつくろうとしているもの。 |
| 使用言語 | 日本語 |
| 連絡先 | wmitsu@sfc.keio.ac.jp |
| 授業ホームページ | |
| 同一科目 | |
| 学生が利用する予定機材/ソフト等 |
授業時に送付いたします。 |
| 設置学部・研究科 | 総合政策・環境情報学部 |
| 大学院プロジェクト名 | |
| 大学院プロジェクトサブメンバー | |
| ゲストスピーカーの人数 | 0 |
| 履修選抜・課題タイプ=テキスト登録可 | true |
| 履修選抜・選抜課題タイプ=ファイル登録可 | false |
| GIGAサティフィケート対象 | |
| 最終更新日 | 2020/07/22 16:34:37 |
科目概要
本講義ではこれまで全く分子生物学実験を行ったことのない学生が、実験台の前に立ちスムーズに研究を始められるように実験器具の取り扱いから解説を行う。ただ単に実験法の解説を行うだけでなく、これまでの私自身の研究の経験談や失敗談も盛り込み、どの大学にも負けない受講学生の効率的な研究に役立つ情報も盛り込んでいく。元来研究とは、研究室において教員や先輩方に叱咤され実際の知識や技術を習得するものであり、長い年月が要求される。私の国内外研究生活においても系統立てた技術やノウハウの伝授という授業は存在しなかったし、そのような話を聞いたこともない。(寿司職人などが代表するように多くの職人社会ではこの体制により上下の規律が保守されているように思われる。)そのため多くの学生は同じような失敗を繰り返しているのが現状である。本授業ではそのような経験を生かし、これまでの私自身の研究の経験談や失敗談も盛り込み、受講学生の効率的な研究に役立つ情報を惜しみなく伝達する。
授業シラバス
主題と目標/授業の手法など
本講義ではこれまで全く分子生物学実験を行ったことのない学生が、実験台の前に立ちスムーズに研究を始められるように実験器具の取り扱いから解説を行う。ただ単に実験法の解説を行うだけでなく、これまでの私自身の研究の経験談や失敗談も盛り込み、どの大学にも負けない受講学生の効率的な研究に役立つ情報も盛り込んでいく。元来研究とは、研究室において教員や先輩方に叱咤され実際の知識や技術を習得するものであり、長い年月が要求される。私の国内外研究生活においても系統立てた技術やノウハウの伝授という授業は存在しなかったし、そのような話を聞いたこともない。(寿司職人などが代表するように多くの職人社会ではこの体制により上下の規律が保守されているように思われる。)そのため多くの学生は同じような失敗を繰り返しているのが現状である。本授業ではそのような経験を生かし、できるだけバーチャルな研究室での行動をイメージし、これまでの私自身の研究の経験談や失敗談も盛り込み、受講学生の効率的な研究に役立つ情報を惜しみなく伝達する。また、今年度は研究室での基礎的な実験も取り入れ理解を深めていく。
毎回、前回授業の簡単な確認テストを行う。
教材・参考文献
授業時に送付いたします。
提出課題・試験・成績評価の方法など
出席(60%)、授業内課題の提出状況と内容(30%)に加え、授業中の発言や貢献等(10%)を加味する。
履修上の注意
#10〜#12の研究実習については土曜日の補講日(予定では12月5日)を充て3コマ連続で行う。実習に出席できる学生を履修条件としますが、登校不可の場合、研究室より中継、またはオンデマンドで授業を行い、バーチャルな体験を行う可能性があります。
授業計画
第1回 実験器具の取り扱い
様々な材質でできている実験器具の特徴を学び、取り扱いについて学ぶ。授業はオンラインまたはオンデマンドで行う。
第2回 実験機器の取り扱い
実験に必要な機器の説明を行い、その取扱いについて学ぶ。授業はオンラインまたはオンデマンドで行う。
第3回 研究室での実習
実験に必要な機器を研究室に訪問し実際に取り扱い使用法について学ぶ。登校が不可の場合は、研究室より中継またはオンデマンドで行い、バーチャルな研究室体験を行う。
第4回 試薬の調整法
実験に必要な試薬の調整法、濃度計算法について学ぶ。授業はオンラインまたはオンデマンドで行う。
第5回 試薬の調整法2
水の精製法、アルコール、フェノールクロロフォルムなど実験に必要な試薬の調整法について学ぶ。授業はオンラインまたはオンデマンドで行う。
第6回 分子生物学の基本操作(プラスミドDNA精製法、遺伝子操作における酵素)
DNA,RNAなどの核酸抽出法について学ぶ。授業はオンラインで行う。
様々なプラスミドDNA精製法、ヌクレアーゼや制限酵素の特性と使用法について学ぶ。
DNAの電気泳動法と精製法について学ぶ。
授業はオンラインまたはオンデマンドで行う。
第7回 サブクローニング と遺伝子解析法
プラスミドベクターの作成方法、ライゲーションについて学ぶ。授業はオンラインまたはオンデマンドで行う。
第8回 PCRの原理と実験法
PCR法の基礎について学ぶ。授業はオンラインまたはオンデマンドで行う。
第9回 課題レポート作成
これまでの授業を踏まえた実験研究について課題を提示し、レポートを作成し提出する。
第10回 実験室において動物実験の基礎実験実習
採血・解剖・糖負荷試験など実験室において動物実験の基礎実験法を学ぶ。
登校が不可の場合は、研究室より中継、またはオンデマンドで授業を行い、バーチャルな体験を行う。
第11回 実験室においてRNA抽出、cDNA合成法実習
実験室においてRNA抽出法・遺伝子発現解析としてのRNA抽出法について学ぶ。登校が不可の場合は、研究室より中継、またはオンデマンドで授業を行い、バーチャルな体験を行う。
第12回 実験室においての定量PCR実習
研究室において定量PCRの実習を行い、遺伝子の発現量を測定する。登校が不可の場合は、研究室より中継、またはオンデマンドで授業を行い、バーチャルな体験を行う。
第13回 動物実習レポート作成
動物実習レポート作成を作成する。
第14回 遺伝子解析実習レポート作成
遺伝子解析実験実習レポートを作成する。
第15回 研究のまとめ発表
研究実習の結果発表をグループごとに発表する。授業はオンラインで行う。
15回目に相当するその他の授業計画
実験実習レポートを作成する