2020年秋学期 - マッピングイメージデザイン / MAPPING IMAGE DESIGN
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B6165 マッピングイメージデザイン MAPPING IMAGE DESIGN |
特設科目 Special Seminars 2 単位 |
| 実施形態 | 完全オンライン |
| 開催日程 | 秋学期 金曜日2時限,金曜日3時限 |
| 担当教員 | 石川 初(イシカワ ハジメ) |
| 関連科目 |
前提科目(関連): B6164,B6103,90627,14030 |
| 開講場所 | SFC |
| 授業形態 | 講義、実習・演習 |
| 履修者制限 |
履修人数を制限する Only the selected students can take this course. |
| 履修条件 |
毎回の授業で地図や絵を描くなどの作業が発生します。使い慣れた筆記具や色鉛筆などの画材を手元に用意してください。それほど過大な作業ではありませんが、ほぼ毎回宿題が出題され、翌週の水曜日に提出となります。 |
| 使用言語 | 日本語 |
| 連絡先 | hajimebs@sfc.keio.ac.jp |
| 授業ホームページ | |
| 同一科目 | |
| 学生が利用する予定機材/ソフト等 | |
| 設置学部・研究科 | 総合政策・環境情報学部 |
| 大学院プロジェクト名 | |
| 大学院プロジェクトサブメンバー | |
| ゲストスピーカーの人数 | 1 |
| 履修選抜・課題タイプ=テキスト登録可 | false |
| 履修選抜・選抜課題タイプ=ファイル登録可 | true |
| GIGAサティフィケート対象 | |
| 最終更新日 | 2020/07/19 17:08:40 |
科目概要
マップ(地図)はこの世界を発見的に記述する手法であり、私たちの思考を視覚化、言語化するための媒体でもあります。様々な地図や関連するグラフィックを紹介し、マップの読解、マッピングによる視覚化とデザインの手法を学びます。
The course focuses on maps as a design material, expression, and forms of art.
授業シラバス
主題と目標/授業の手法など
スマホが表示する地図から人工衛星による地球の写真まで、私たちは様々な地図に囲まれ、そのイメージによって世界を理解しています。しかし、地図は誰かが何らかの目的で現実世界の要素を取捨選択、編集して表現したものであり、その意味ではとても意図的に表された世界の像でもあります。
この授業はデザイン表現としてのマップ(地図)に照準して講義と演習を行い、様々な地図を読み解く力を身に付けるとともに、実際のマップ(地図)の制作を通じて、地図的な表現の言語や手段を習得することを目指します。製作はデジタルだけでなく手描きのアナログなマップ(地図)も積極的に手がけ、地図的な視座と思考の獲得を目指します。
Students will learn and study maps not just as the subject of geological study but also as artistic expression, through the lecture and working on various maps and graphics.
教材・参考文献
若林幹夫(2009)「地図の想像力」(河出文庫)
石川初(2012)「ランドスケール・ブック」(LIXIL出版)
今和泉隆行(2013)「みんなの空想地図」(白水社)
杉浦貴美子(2016)「地図趣味。」(洋泉社)
その他、授業中に随時お伝えします。
提出課題・試験・成績評価の方法など
出席状況と課題の提出、および課題作品の内容で評価します。
The class attendance, work situation.
履修上の注意
2限、3限の連続クラスになります。講義とマップ等の製作を交互に実施する予定です。また、講義時間以外に各自でフィールドワーク、課外時間の宿題としての課題作品があります。作品のための材料の購入費などを予め考慮してください。課題作品の未提出は評価の対象になりません。
the course covers both lecture and working. Students need to prepare drawing tools. need to submit each works.
授業計画
第1回 1-1. オリエンテーション 授業概要の説明
講義の概要、スケジュール等について説明し、「マッピングイメージデザイン」のねらいを知る。マップ(地図)とは何か、地図に関する基礎的な用語や思想、地図が可能にする視点や思考について、事例を通じて学ぶ。
introduction lecture
第2回 1-2. 課題の発表と講評
事前課題で作成した地図を授業中に講評し、地図的表現や思考の基礎を学ぶ。またテーマを与えて即興的に地図を描く即日提出の小課題を出題、授業中に講評し、地図的表現の基礎を学ぶ。
homework map critique
第3回 2-1. 講義:ナビゲーション
地図の意味や機能に関して、「地図とナビゲーション」という切り口で論じる。
lecture: navigation
第4回 2-2. 小課題:路線図とルート
私たちが頻繁に接する地図の実例として、鉄道の路線図や道路地図について、その歴史や今日のデザインを事例を通じて学ぶ。
課題「ルートマップ」を出題、解説する。
lecture: route maps
第5回 3-1. 講義:様々な地図
地図を鑑賞するという観点から、様々なマップ(地図)を紹介、解説しながら、幅広い地図の表現を学ぶ。
Guest lecture: the way of appreciating map graphics
第6回 3-2. 講義:マッピング
「マッピング」という観点から、私たちの移動や行為とそれをマップすることについて実例を通して論じる。次の課題「マッピング」を出題、課題の趣旨を説明する。
lecture and working: mapping
第7回 4-1. 講義:地形について
地図の記述対象として大きな要素である「地形」について、その意味や思想、様々な表現などを、事例を通して学ぶ。
lecture: topography
第8回 4-2. 講義、実習:地形について
地形図を実際に作成しながら、等高線をはじめとする地図表現について学ぶ。
working: topography
第9回 5-1. 講義:架空の都市
地図表現の可能性のひとつとして、架空の町の地図について論じる。実空間と地図に関して再考する。ゲスト講師として今和泉隆行氏を予定。
Guest lecture: imaginary map
第10回 5-2. 講義、実習:架空の都市
架空の都市の講義を受けて「空想地図」を作成する実習を行い、地図の意味と可能性について学ぶ。ゲスト講師として今和泉隆行氏を予定。
Guest lecture and working: imaginary map
第11回 6-1. 講義:スケール
地図の表現の核心である「スケール」という考え方について、様々な実例を通して学ぶ。
lecture: scale of maps
第12回 6-2. 講義:マッピング課題の発表と講評、まとめ
「マッピング」課題の発表と講評を行い、今期のまとめを行う。最終課題を出題する。
lecture: vegetation and other theme maps
final assignment will be announced
第13回 フィールドワーク1
私たち自身の移動をマップする手段としてGPS受信機とその使用を紹介、それを用いたデータのマッピング方法、オンラインデータの所在やソフトを学ぶ。
lecture and working: GPS drawings
第14回 フィールドワーク2
オープンデータを用い、植生図や地質図などを例に、主題図の読解や主題図が示す世界の像などについて学ぶ。
lecture: reflection and conclusion
第15回 フィールドワーク3
最終課題のための地域のフィールドワークを行なう。
fieldwork
15回目に相当するその他の授業計画
課題・フィールドワーク・製作
field works, making maps