A1102
研究会Ｂ
SEMINAR B 		研究プロジェクト科目
Research Seminars
2 単位

ムスリム共生プロジェクト
Symbiosis Project with Muslim

開催日程 秋学期 金曜日５時限
担当教員 野中 葉（ノナカ ヨウ）
関連科目 前提科目（関連）: C1120,B6129,B2351,C1125,C1133,C1124
授業形態 ディスカッション、グループワーク、演習
履修者制限
履修条件

使用言語 日本語
連絡先 yon@sfc.keio.ac.jp
授業ホームページ http://nonakalab.sfc.keio.ac.jp/homepage/index.html
設置学部・研究科 総合政策・環境情報学部
大学院プロジェクト名

大学院プロジェクトサブメンバー

ゲストスピーカーの人数
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GIGAサティフィケート対象
最終更新日 2020/07/07 00:33:08

研究会概要

目的・内容

本研究会は、日本社会におけるイスラームへの理解を深め、日本に在住するイスラーム教徒、また観光客で日本を訪れるイスラーム教徒たちとの共生を目指すプロジェクトを実践する研究会です。

現在、世界のイスラーム教徒（ムスリム）の数は約16億人、世界の4人に一人がイスラーム教徒であり、さらに人口は増加しているため、近い将来、世界の3人に一人がイスラーム教徒という時代がやってくると言われています。また留学や就労で日本に暮らすイスラーム教徒の数も、日本に観光で訪れるイスラーム教徒の数も年々増加しています。その反面、日本におけるイスラームのイメージは必ず良いものではなく、また日本人のイスラーム教徒に対する理解も十分ではありません。

本研究会では、在日ムスリムやムスリム観光客に対し、また彼らを対象にサービスを提供する、レストランやお店に対してフィールドワークし、収集した情報を各種メディアを使って発信したり、制作したコンテンツを提供することにより、日本社会とイスラーム教徒をつなぐ活動を通じて、「おもてなし」を超えた共生を目指します。

継続した活動が少しずつ広がりを見せており、昨今では、ムスリム向けインバウンド事業を手掛ける自治体や企業からの問い合わせや、タイアップ案件も増えています。
また春学期はCovid-19でこれまでの活動が制限されましたが、「コロナ禍のラマダーン」をテーマに新たな活動を展開し、ムスリムとつながるリレー動画やニュースレターを作成しました。

今学期もCovid-19の感染状況を見ながらの活動になるでしょう。「ウィズコロナ」の新生活の中でどのような共生を実現していけるか、皆さんと一緒に考え、活動していきたいと思います。

学期末には野中研究会1「現代東南アジア研究」との合同合宿（履修者参加必須）と、三田キャンパス経済学部太田ゼミとのインターゼミを実施します。新ORFへの参加、春季休暇中にはインドネシアで実施する特別研究プロジェクトも予定しています。履修者一人一人の積極的な参加を期待しています。

The number of foreigners living in and visiting to Japan has increase rapidly and “Omotenashi” has become a popular word, however, the foreigners still find difficulties to access the proper information about Japan.

This is the project-based seminar by fieldwork and group work. Continuing from previous semesters students will keep four types of projects going to provide various information especially to Muslim and people from Southeast Asia in this semester; 1) Creation and implementation of application "Halal Checker", 2) Collection of information and update for Facebook page "Welcome Muslim Friends", 3) Creation of One Day Model Tour for Tokyo and brochure production of the model tour, 4)Video production for YouTube Channel "Nonaka Lab Channel".

評価方法

研究会への参加、個人またはグループでの研究への取組、提出物など、総合的に評価します。

Comprehensive evaluation including attendance to the class, contribution to the discussion and working.

教材・参考文献

講読の文献は、初回の研究会で担当者より提示します。

関連プロジェクト

野中葉研究会（1）「現代東南アジア研究」

春期休暇中に実施予定の特別研究プロジェクト

課題

本研究会では、複数のプロジェクトを並行して実施しています。先学期は主に取り組んだのは、①ラマダーン明け大祭イードをお祝いするリレー動画の制作、②「コロナ禍の世界のラマダーン」をテーマにしたニュースレターの制作、③ムスリム向けのサービス情報を掲載するFacebookページ「Welcome Muslim Friends」のための情報収集と記事掲載、④外国人ムスリム向け、また日本社会に対するイスラームの啓蒙を目的に様々な情報を紹介するYou Tube「Nonaka Lab Channel」のビデオコンテンツ制作。

このほか、インドネシアの日本紹介サイトへの継続的な記事提供を始め、外部と関わるプロジェクトも動いていますし、これまでにも様々なプロジェクトが実施されてきました。秋学期もメンバーと話し合いを重ね、どのプロジェクトを実施していくかと決める予定です。新しいアイディアや企画の提案は大歓迎です。
各履修者は、これらのプロジェクトに所属し、グループで活動を進めます。

また、本研究会テーマに関する文献輪読も行います。
さらに、春学期実現できなかった名古屋モスクとの交流プロジェクトも、今学期は少し前に進めたいと考えています。

Students are mainly working in several groups. Students in groups are required to do short presentations 2-3 times during the semester, and the final presentation and the term paper at the end of the semester.

来期の研究プロジェクトのテーマ予定

基本的に同じ内容で継続する予定です。毎学期、試行錯誤しながら、テーマや手法を精査していきたいと思います。

その他・留意事項

Covid-19の感染拡大の状況を見ながら、研究会運営をしていくことになります。基本的には春学期同様オンラインでの開催を主軸に、初回と最終回、また節目の回は、状況が許せばオンキャンパスで実施したいと考えています。（スケジュールは初回授業で提示します）

本研究会では実際に場所に赴くフィールドワークを頻繁に実施してきましたが、今学期は引き続き、やりにくい状況が続くかもしれません。オンラインで出来る活動も模索しながら、プロジェクトを進めていきたいと考えています。

Presentations and papers can be done in English, however, it is highly recommended that students can speak Japanese to communicate and discuss with other students during the group research.

授業スケジュール

授業では、各プロジェクトの活動および文献の講読を行います。おおまかなスケジュールは初回の授業で提示します。