A1101
研究会Ａ
SEMINAR A 		研究プロジェクト科目
Research Seminars
4 単位

日本の雇用システムと労働政策
Employment System and Labor Policy in Japan

開催日程 秋学期 木曜日２時限,木曜日３時限
担当教員 星田 淳也（ホシダ ジユンヤ）
関連科目 前提科目（推奨）: X1062,X1051
前提科目（関連）: X1093,X1050,C1074,C1061,B6163,C1010,65080
授業形態 ディスカッション、グループワーク
履修者制限
履修条件

使用言語 日本語
連絡先 hoshida@sfc.keio.ac.jp
授業ホームページ
設置学部・研究科 総合政策・環境情報学部
大学院プロジェクト名

大学院プロジェクトサブメンバー

ゲストスピーカーの人数
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GIGAサティフィケート対象
最終更新日 2020/07/07 14:14:15

研究会概要

目的・内容

【主題と目標】

なぜ日本の労働生産性は欧米先進諸国と比較して低いのでしょうか。

なぜ最新の日本のジェンダー・ギャップ指数は世界121位なのでしょうか。

なぜ日本では多くの労働者が長時間労働を余儀なくされているのでしょうか。つまり会社で長時間過ごしているのに、にもかかわらず日本人のワークエンゲイジメント指数（仕事に誇りを持って自ら主体的に取り組む度合）は非常に低いのでしょうか。

より直接的な問いとしては、日本の労働者の多くが（高給取りであろうとなかろうと）「様々なものを犠牲にしているように見える」「あまり幸せそうに見えない」のはなぜなのでしょうか。

労働法制に問題がある（つまり制度が悪い）のでしょうか。日本の労働者の意識が低いのでしょうか。日本の企業の経営の仕方が悪いのでしょうか。日本社会がそもそも遅れているのでしょうか。それとも、どこか別のところに問題があるのでしょうか。どうすればこの状態を改善し、日本で働く労働者を――ひいては日本に住むすべての人々を――より幸福に、少なくとも「今よりはましに」できるのでしょうか。

本研究会では、それぞれの学生が、日本において労働者が直面する様々な問題とその問題が発生する要因について、関係する文献を前提としつつ議論を通じて理解を深めること、また制度や社会の仕組み等を踏まえた上で社会をよりよくする現実的な問題解決策を考える能力を身につけることを目指します。

なお、研究会においては、「働くとはどういうことか」「働く上で何を重視すべきか」といった、より根本的なテーマについて活発な議論が行われる見込みです（2020年度春学期の研究会実績からの予想）。

【授業の手法】

ORFへの参加者（有志）のグループと非参加者のグループに分け、ORFの開催まではグループワークの発表とそれに関する議論をメインに行います。
ORF参加グループは、ORFまでに出展企画を完成させます。公平のため、ORF非参加グループも同程度の回数の発表等を行います。

その後、（ORFの開催時期によりますが）時間が許せば、輪読発表を行います。

学期末には、個々人の設定したテーマについてレポートを作成し、それについて発表していただきます。

研究会受講者からの指摘等も踏まえて修正したレポートを最終版として提出いただきます。

Themes and Goals

There are a lot of indexes (such as productivity, gender-gap index, work-engagement index etc.) which shows, in short, that the workers in Japan, either with high wages or low wages, are not very happy, although Japan is still one of the most advanced countries in terms of technology, education, infrastructure, safety and so on.

Where are the problems? Are labor-related acts bad? Are efforts of workers insufficient? Has management of Japanese entity got problems? Is Japanese society not that advanced in fact, or is there anything else? Then, how can we improve this society and make Japanese workers, or everyone in Japan, happier?

This seminar aims that each student can understand various problems which workers in Japan are facing and their causes by investing related literature, and can gain ability to make practical and concrete proposals to improve the society on the basis of legal or social system.

Active discussion on more fundamental themes such as "the meaning of working" and "what should be considered in working" is expected to be made in this seminar, which is anticipated from the seminar in spring 2020.

How to organize this seminar

Firstly in this seminar, students will be divided into 2 groups - one which participates in ORF and the other which does not. Until ORF, presentations by groups and discussion on them will be the main activities of the seminar.

After that, individual presentations on assigned materials will be made if time allows (depending on the date of ORF).

Finally, they will have to write reports and make presentations on the theme which they have chosen. The final individual report, to which they reflect comments of instructors and other students, will have to be submitted.

評価方法

出席、研究会における質問・コメント等の貢献、グループワークの発表及びグループへの貢献、（行われれば）輪読発表、最終個人レポートにより総合的に評価します。

Total evaluation of attendance to and contribution to the seminar, presentation of the group, and the final individual report

教材・参考文献

【輪読対象文献】

追って指示する。

【参考文献】

浜村彰、唐津博、青野覚、奥田香子「ベーシック労働法（第７版）」有斐閣アルマ

濱口桂一郎「日本の労働法政策」独立行政法人労働政策研究・研修機構

濱口桂一郎「日本の雇用と労働法」日本経済新聞出版社

向井蘭「人事・労務担当者のための　最新版　労働法のしくみと仕事がわかる本」日本実業出版社

海老原嗣生「お祈りメール来た、日本死ね」文春新書

筒井冨美「女医問題ぶった斬り！　女性減点入試の真犯人」光文社新書

濱口桂一郎「若者と労働」中公新書ラクレ

小熊英二「日本社会のしくみ　雇用・教育・福祉の歴史社会学」講談社現代新書　　ほか

関連プロジェクト

課題

来期の研究プロジェクトのテーマ予定

その他・留意事項

授業スケジュール

（現段階の案）

第１週　自己紹介、グループ分け・グループ内役割分担等決定

第２〜７週　グループワーク発表・議論

第８・９週　輪読発表・議論

第10〜12週　期末レポートの内容発表

（第13〜15週として、グループワーク成果物提出、期末レポートの修正・提出）

(tentative)

Week 1 Self-introduction, and decision of groups

Week 2 – 7 Presentation by groups

Week 8 & 9 Presentation on literature

Week 10 – 12 Presentation on final reports

*As Week 13, 14 and 15 Submitting the output of group work, Modifying and submitting the final report