2020年秋学期 - 国際政治経済論 / INTERNATIONAL POLITICAL ECONOMY
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C1088 国際政治経済論 INTERNATIONAL POLITICAL ECONOMY |
先端導入科目-総合政策-国際戦略 Frontier Courses (Intermediate) - Policy Management - International Strategy 2 単位 |
| 実施形態 | 完全オンライン |
| 開催日程 | 秋学期 金曜日２時限 |
| 担当教員 | 渡邊 頼純（ワタナベ ヨリズミ） |
| 関連科目 | |
| 開講場所 | SFC |
| 授業形態 | 講義、遠隔あり |
| 履修者制限 |
履修人数を制限する Only the selected students can take this course. |
| 履修条件 |
国際関係論、国際経済学、マクロ経済学、国際法などを既に履修しているか、同時並行的に学習することが望ましい。 特になし。 None |
| 使用言語 | 日本語 |
| 連絡先 | yorizumi@sfc.keio.ac.jp； yorizumi@kuins.ac.jp |
| 授業ホームページ | http://yorizumi.sfc.keio.ac.jp/ |
| 同一科目 | |
| 学生が利用する予定機材/ソフト等 |
PC、Zoomシステムを使用する。 |
| 設置学部・研究科 | 総合政策・環境情報学部 |
| 大学院プロジェクト名 | |
| 大学院プロジェクトサブメンバー | |
| ゲストスピーカーの人数 | 0 |
| 履修選抜・課題タイプ=テキスト登録可 | false |
| 履修選抜・選抜課題タイプ=ファイル登録可 | false |
| GIGAサティフィケート対象 | |
| 最終更新日 | 2020/08/28 15:27:23 |
Additional Information about language support on this course
Language used in each of the course components
| Lecture | |
| Material | Mainly Japanese |
| Discussion | Both (English and Japanese) |
| Group work | Both (English and Japanese) |
| Presentation |
Questions and comments are welcome both in Japanese and in English/French.
Level of Japanese language skill necessary for the course
| Reading | Should be able to read newspapers/books and write reports. |
| Writing | Should be able to read and write longer texts about day-to-day topics. |
| Speaking | Should be able to participate in day-to-day conversation. |
| Listnening | Should be able to generally understand TV news or lectures and discuss certain topics. |
Other
科目概要
○主題：国際関係・国際経済、特に国際貿易に現れる政治と経済の連携(リンケージ）を分析する。
○分析対象：ＧＡＴＴやＷＴＯにおける多国間貿易交渉、並びにＦＴＡやＥＰＡに見られる二国間交渉。地域統合の動向とＷＴＯ体制との関係など。
○目標：国際貿易におけるルールの形成過程を学び、国際政治経済を複合的に見る視点を構築する。また、将来社会人として自ら戦略的に国際関係を乗り切るノウハウを身につける。
The course examines inter-relationship between politics and economics in the field of international trade. The course focuses on in particular the linkage between the trade multilateralism embodied in the WTO and trade regionalism in the form of preferential trade arrangements such as FTA and customs union.
授業シラバス
主題と目標／授業の手法など
主題：国際関係・国際経済、特に貿易における政治と経済の連携(リンケージ）を分析する。
目標：かってのGATT(関税貿易一般協定）や現在のWTO(世界貿易機関）におけるマルチ(多国間）の交渉、並びにFTA(自由貿易協定）などのバイ(二国間）の交渉などを検討することにより、これからの日本を取り巻く国際経済について具体的かつより正確なビジョンを学生諸君が持てるようにしたい。広域FTAとして近年注目されているTPP（環太平洋戦略的経済連携協定）について基本的な情報を授業で提供しつつ、日本にとっての交渉参加の意義を履修者と共に考えて行きたい。
授業の態様(モダリティ）としてはZoomを使用したオンライン授業(遠隔授業）で行う。パワーポイント資料などはSFC/SFSにアップロードする。
This course is designed to study linkages between International Trade and Politics among Nations. The foucus for the academic year 2017/2018 will be on the trade policy issues under the new US presidency and the evolution in the European Union under the BREXIT constraints.
教材・参考文献
テキストとして、『揺らぐ世界経済秩序と日本-反グローバリズムと保護主義の深層-』（馬田啓一・浦田秀次郎・木村福成・渡邊頼純 編著、文眞堂、2019年、税込み3,080円）を使用。
以下参考文献です。
渡邊 頼純 『TPP参加という決断』ウェッジ、2011年11月
渡邊頼純、『GATT・WTO体制と日本−国際貿易の政治的構造』、北樹出版、同増補版 2011年1月、増補2版 2012年10月
渡邊頼純監修、『解説FTA･EPA交渉』、日本経済評論社、2007年5月
渡邊頼純(編）、『WTOハンドブック』、JETRO、2003年9月
提出課題・試験・成績評価の方法など
ほぼ毎回リアクションペーパーを提出してもらい、授業ごとの学生の理解度ならびに出席をチェックする。
学期末にレポートを作成してもらい、その評価をもって成績を確定する。レポートは3000字程度、Wordで作成してもらう。
履修上の注意
しっかりノートを取ることを勧める。パワーポイント資料は事前に予習し、ノートに貼り付けるなどして整理しておくことを勧める。
授業計画
第1回 「国際政治経済論」で何を学ぶか−講義の概要と展望−
第2回 1929年大恐慌と世界経済の｢ブロック化」
保護主義の台頭と世界大戦に至る経済的背景を分析する。
第3回 第2次世界大戦後の国際経済秩序(1)
ブレトンウッズ会議(1944年7月）とその意義
第4回 第2次世界大戦後の国際経済秩序(2)
ITO(国際貿易機関）の挫折とGATTの誕生
第5回 第２次世界大戦後の国際経済秩序(3)
GATTの機能と役割−無条件最恵国待遇(MFN)原則と無差別主義−
第6回 第２次世界大戦後の国際経済秩序(4)
GATTの多国間交渉
第7回 第２次世界大戦後の国際経済秩序(5)
多国間主義と地域主義−EECの発足とアメリカの挑戦−
第8回 第２次世界大戦後の国際経済秩序(6)
多国間主義と地域主義−欧州統合の深化と拡大−
第9回 第２次世界大戦後の国際経済秩序(7)
ニクソン・ショック、石油ショックと「同盟内政治」の変容、先進国首脳会議(サミット)の開始とマクロ経済協調、プラザ合意
第10回 ポスト冷戦期の国際経済政策(1)
ウルグアイ・ラウンドとWTOの創設
第11回 ポスト冷戦期の国際経済政策(2)
地域主義の台頭−EUの深化・拡大、NAFTAの発展−
第12回 ポスト冷戦期の国際経済政策(3)
[Prospect of International Economic Integration and its constraints]
WTOとFTA−補完性と競合性−、中国経済の発展とと「東アジア経済共同体」構想、APEC,ASEM
第13回 ポスト冷戦期の国際経済政策(4)
国際経済協調のパラダイム・チェンジ；G7/G8とG20のガバナンス能力とその限界
第14回 【総括1】 現代国際政治経済の諸相
[Perspectives of the future international trade regime under the Trump era]
Hard Power, Soft Power, or No Power ?
第15回 現代の国際政治経済を徹底議論する（Q&Aセッション）
履修者からの質問に答える形で議論を深める。履修者同士のinteractionにも期待している。
15回目に相当するその他の授業計画
* 【総括2】 現代国際政治経済の諸相* A rule-maker, or a game-changer ?