C2030
インプレッションマネジメント
IMPRESSION MANAGEMENT
先端導入科目-環境情報-生命と身体
Frontier Courses (Intermediate) - Environmental Information - Life Science
2 単位
実施形態 オンキャンパス
開催日程 秋学期 木曜日5時限,木曜日6時限
担当教員 加藤 文俊:若新 雄純(カトウ フミトシ:ワカシン ユウジユン)
関連科目
開講場所 SFC
授業形態 講義、実習・演習、グループワーク
履修者制限

履修人数を制限する

受入学生数(予定):約 40 人
選抜方法:課題提出による選抜

【課題内容】
【よく読んで、課題に取り組んでください。】



◎課題:あなたは、一人の「大学生」として、やりたいこと/やるべきことがたくさんあるはずです。じぶんの個性や役割、社会的関係をふまえながら、あなたがあなた「らしく」すごせると考える理想的な時間と空間の使い方を図解してください。



◎提出方法など:A4サイズ1枚で図示し、PDFファイルを提出してください。書式、表現方法(図解方法)は自由ですが、かならず指定どおりのサイズ(枚数)/ファイル形式でつくること。

◯エントリー〆切日時:2020年9月28日(月) 17:00
◯履修許可者発表日時:2020年9月30日(水) 17:00

◯ファイル登録

Only the selected students can take this course.

Number of students in the class (scheduled) : About 40
Pre-registration screening by submitted an assignment

【ASSIGNMENT】
【よく読んで、課題に取り組んでください。】



◎課題:あなたは、一人の「大学生」として、やりたいこと/やるべきことがたくさんあるはずです。じぶんの個性や役割、社会的関係をふまえながら、あなたがあなた「らしく」すごせると考える理想的な時間と空間の使い方を図解してください。



◎提出方法など:A4サイズ1枚で図示し、PDFファイルを提出してください。書式、表現方法(図解方法)は自由ですが、かならず指定どおりのサイズ(枚数)/ファイル形式でつくること。

* Schedule: TBD

履修条件

使用言語 日本語
連絡先 fk@sfc.keio.ac.jp
授業ホームページ https://fklab.net/im20f/
同一科目

学生が利用する予定機材/ソフト等

設置学部・研究科 総合政策・環境情報学部
大学院プロジェクト名

大学院プロジェクトサブメンバー

ゲストスピーカーの人数 0
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GIGAサティフィケート対象
最終更新日 2020/08/11 09:53:00

科目概要

「インプレッションマネジメント」では、人びとが、じぶん自身や他人に対してどのような印象をいだくのか、また、(円滑に)物事をすすめていくために、印象がどのような役割を果たしうるかについて考えます。具体的には、私たちの日常生活のちょっとした「しぐさ」や「場面(occasion)」に着目し、微細なふるまいに着目することをつうじて、印象のやりとりについて考察します。

In the "Impression Management" course, we will examine what impressions we make of ourselves and others, and what role impressions can play in facilitating the communication processes. Specifically, we will explore the exchange of impressions by paying attention to subtle behaviors, focusing on small gestures and occasions in our day-to-day activities.

授業シラバス

主題と目標/授業の手法など

「インプレッションマネジメント」のテーマは、イメージと人間行動について考えることです。私たちのコミュニケーション過程は、"One can not NOT communicate" と性格づけることができます(Watzlawickほか, 1979)。つまり、私たちは、コミュニケーションせずにはいられないのです。ちょっとした身ぶりや、沈黙さえもが、メッセージを発しているからです。人前でしゃべるとき、熱い視線を感じれば緊張するし、もっと注目して欲しいときには、知らず知らずのうちに声を大きくしていることもあります。
私たちは、相手の顔や雰囲気を見ながら、その「場」を理解し、瞬時にそれをコミュニケーションに活かすという、じつに繊細な作業をおこなっているのです。私たちのコミュニケーションは、絶えず変化し、流動的です。より豊かなコミュニケーションのためには、まず、私たちのやりとりが、少なからずお互いの印象やイメージにもとづいて成り立っていることを理解しておくことが重要だと言えるでしょう。

「インプレッションマネジメント」では、人びとが、じぶん自身や他人に対してどのような印象をいだくのか、また、(円滑に)物事をすすめていくために、印象がどのような役割を果たしうるかについて考えます。具体的には、私たちの日常生活のちょっとした「しぐさ」や「場面(occasion)」に着目し、微細なふるまいに着目することをつうじて、印象のやりとりについて考察します。

今年は、新型コロナウイルスの感染拡大にともない、オンラインでのコミュニケーション機会が増えています。私たちに親しみのある対面(フェイス・トゥ・フェイス)のコミュニケーションも、さまざまな形で再定義が必要になっており、オンラインという文脈における印象のやりとりについて考えることも、大切な課題として位置づけています。

A primary interest of "Impression Management" is to explore the relationships between the image and human behavior. Our communication process can be characterized as "One can NOT communicate" (Watzlawick et al., 1979). In other words, we can not help but communicate. Our slightest gesture or even silence sends a message. When we speak in public, we get nervous when we feel a heated stare. Or, when we want more attention, we may raise our voice without realizing it. We have to watch the other individual's face and the flow of the conversation, understand the nature of "place," and make use of it to communicate instantly. Our communication is continuously changing and in flux. For better communication, it is essential to understand that our interactions are based on our impressions and images.

"Impression Management" considers what impressions we make of ourselves and others, and what role impressions can play in getting things done (smoothly). Specifically, we will focus on small gestures and occasions in our daily lives and examine the exchange of impressions by concentrating on subtle behaviors.

This year, with the spread of the COVID-19, online communication opportunities have increased. Face-to-face communication, with which we are familiar, needs to be redefined in various ways. It is essential to consider the exchange of impressions in the context of online communication as well.

教材・参考文献

◎下記は参考文献です。必要に応じて、クラスで資料や文献リストを配布します。

- 加藤文俊(2016)『会議のマネジメント:周到な準備、即興的な判断』中公新書
- アーヴィン・ゴフマン(1980)『集まりの構造:新しい日常行動論を求めて』誠信書房
- ドナルド・A・ショーン 柳沢昌一(翻訳)三輪建二(翻訳)(2007)『省察的実践とは何か プロフェッショナルの行為と思考』鳳書房
- エドワード・ホール(1966)『沈黙の言葉』南雲堂
- デズモンド・モリス(1999)『裸のサル:動物学的人間像』角川文庫
- 山本七平(1983)『「空気」の研究』文春文庫
- 若新雄純(2015)『創造的脱力:かたい社会に変化をつくる、ゆるいコミュニケーション論』(光文社新書)
- ポール・ワツラヴィック、ジャネット・ベヴン・バヴェラス、ドン・D・ジャクソン 山本和郎(監訳)尾川丈一(訳)(2007)『人間コミュニケーションの語用論 相互作用パターン、病理とパラドックスの研究』二瓶社

提出課題・試験・成績評価の方法など

- 出席
- 講義・演習への参加
- グループワーク
- プレゼンテーション

履修上の注意

- 新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大している状況を考慮し、学生の安心・安全および健康に最大限配慮しながら、学事日程や開講形態の調整がおこなわれています。

- 7月末の時点では、一人ひとりの体調管理や換気、マスク、手洗いなど、じゅうぶんに注意しつつ、教室で開講することを想定しています。ただし、今後の動きしだいでオンラインでの提供に切り替えたり、内容を変更したりする可能性があります。いろいろな不安もあるかと思いますが、柔軟に対応しながらすすめたいと考えています。

- 講義内容やすすめ方は、受講者からの意見や提案、講義の進捗等に応じて変更することがあります。

授業計画

第1回 イントロダクション

・講義概要について
・スケジュールと課題の説明

加藤・若新


第2回 イメージとコミュニケーション行動

・コミュニケーションへの関心
・人間をどのように理解するか:「個性」とは何か
・自己開示

加藤・若新


第3回 イメージのギャップ

・自己開示とイメージのフィードバック
・じぶんから見たじぶん/他人から見たじぶん
・印象の重要性:謝罪と報告

加藤・若新


第4回 「ゆるい」コミュニケーション

・「ゆるさ」の意味
・紐帯の強さ・弱さ

加藤・若新


第5回 コミュニケーションをどう考えるか

・コミュニケーションとは
・コミュニケーションに関するいくつかの試案的公理

加藤・若新


第6回 コミュニケーション研究小史

・コミュニケーションのモデル
・コミュニケーション研究小史
・調査の方法と領域

加藤・若新


第7回 非言語コミュニケーション

・「裸のサル」を観察する
・しぐさと“ボディー・トーク”
・フィールドワークと人間観察

加藤・若新


第8回 ネットワークコミュニケーション

・顔が見えないコミュニケーション
・コミュニケーションのスピード
・CMC(Computer Mediated Communication)の諸相

加藤・若新


第9回 自己呈示

・反省的実践とは
・構造化と意味づけ

加藤・若新


第10回 「創造的破壊」と「即興的実験」

・「創造的破壊」とは
・実践の文脈を考える
・コミュニケーションの「流れ」を理解する

加藤・若新


第11回 インプレッションマネジメント

・社会関係の理解とイメージ
・インプレッションマネジメント(印象操作)
・印象とキャリア・役割の形成

加藤・若新


第12回 最終プレゼンテーション

・最終プレゼンテーション
・まとめと講評

加藤・若新


第13回 事例紹介(1)

・豊かなコミュニケーション
・場づくり・場を繕う

加藤・若新


第14回 事例紹介(2)

・最新事例の紹介

加藤・若新


第15回 事例紹介(3)

・最新事例の紹介

加藤・若新


第16回


第17回


第18回


第19回


第20回


第21回


第22回


第23回


第24回


第25回


第26回


第27回


第28回


第29回


第30回


第31回


第32回


第33回


第34回


第35回


第36回


第37回


第38回


第39回


第40回


第41回


第42回


第43回


第44回


第45回


第46回


第47回


第48回


第49回


第50回


第51回


第52回


第53回


第54回


第55回


第56回


第57回


第58回


第59回


15回目に相当するその他の授業計画

最新事例の紹介