C2016
自然環境論
NATURAL ENVIRONMENT
先端開拓科目-環境情報-地球と環境
Frontier Courses (Advanced) - Environmental Information - Earth and Environmental Science
2 単位
実施形態 完全オンライン
開催日程 秋学期 月曜日1時限
担当教員 一ノ瀬 友博(イチノセ トモヒロ)
関連科目 前提科目(推奨): B6044,65130,43110
前提科目(関連): C2009,65180,33080,42030,C1045,40170,C2003,33010,C2012,43030,C2010,43010,B6128,20190
開講場所 SFC
授業形態 講義、実習・演習、グループワーク
履修者制限

履修人数を制限する

受入学生数(予定):約 70 人
選抜方法:課題提出による選抜

【課題内容】
自然とはどのようなものだと思いますか。自然は守らなければならないものでしょうか。そして、あなたの自然観に最も影響を及ぼしたものは何ですか。800字程度で論じなさい。

◯エントリー〆切日時:2020年9月28日(月) 17:00
◯履修許可者発表日時:2020年9月30日(水) 17:00

◯テキスト入力

Only the selected students can take this course.

Number of students in the class (scheduled) : About 70
Pre-registration screening by submitted an assignment

【ASSIGNMENT】
自然とはどのようなものだと思いますか。自然は守らなければならないものでしょうか。そして、あなたの自然観に最も影響を及ぼしたものは何ですか。800字程度で論じなさい。

* Schedule: TBD

履修条件

反転学習の方法を用いるので、積極的に事前課題に取り組める学生のみに履修いただきたい。加えて、半期でかなり多くの映画や図書が課題として出されるが、入手方法は履修者に委ねられる。教員が用意して提供するわけではないので、そのことも承知の上で履修を希望する学生のみ履修すること。

使用言語 日本語
連絡先 tomohiro@sfc.keio.ac.jp
授業ホームページ
同一科目

学生が利用する予定機材/ソフト等

設置学部・研究科 総合政策・環境情報学部
大学院プロジェクト名

大学院プロジェクトサブメンバー

ゲストスピーカーの人数 1
履修選抜・課題タイプ=テキスト登録可 true
履修選抜・選抜課題タイプ=ファイル登録可 false
GIGAサティフィケート対象
最終更新日 2020/08/14 10:44:39

科目概要

環境情報学部があるSFCには、「環境」という言葉が入る授業は実に数多く開講されているが、「自然」という言葉が入った授業(講義)は、事実上この授業のみである。この授業では、半期の授業を通して、「自然環境」、そして「自然」、「環境」とは何かを深く掘り下げていく。そのことを通じて、将来の自然環境のあり方、地球環境問題へのアプローチ、そして私たちの社会のあり方を考えることにつなげることが最終的な目標である。授業は、反転授業の手法を用いて行う。すなわち、学生は、事前課題としてあげられる映画、図書、資料などを事前に観て、読んで、課題を提出して授業に臨まなければならない。授業では、ディスカッションと発表を中心に行い、さらに深く掘り下げる。

There are many classes about environment at SFC, but there is no class about nature except this class. In this class we deeply discuss about nature, environment and natural environment. Students should consider a future society based on natural environment through the discussion. Students have to read documents or books and watch movies which are shown in this syllabus before a class. In a class students discuss about a theme.

授業シラバス

主題と目標/授業の手法など

環境情報学部があるSFCには、「環境」という言葉が入る授業は実に数多く開講されているが、「自然」という言葉が入った授業(講義)は、事実上この授業のみである。この授業では、半期の授業を通して、「自然環境」、そして「自然」、「環境」とは何かを深く掘り下げていく。そのことを通じて、将来の自然環境のあり方、地球環境問題へのアプローチ、そして私たちの社会のあり方を考えることにつなげることが最終的な目標である。授業は、反転授業の手法を用いて行う。すなわち、学生は、事前課題としてあげられる映画、図書、資料などを事前に観て、読んで、課題を提出して授業に臨まなければならない。授業では、ディスカッションと発表を中心に行い、さらに深く掘り下げる。
授業では、ほぼ毎回事前課題が課される。すなわち、事前に映画を観て、あるいは図書を読んで、レポートを提出し、授業に臨んでもらう。その回の課題の対象となる資料は、シラバスのそれぞれの回に提示されている。通常、4〜5種類の映画や図書が提示されているので、そのうちから少なくとも一つ選び、課題に取り組むこと。余裕があれば、2つ以上に取り組み準備することも歓迎する。課題についてはシラバスが公開されてから、毎回の授業にあわせて、設定をする。事前課題の締め切りは、授業開始日前の18時(つまり日曜日の18時)とする。

There are many classes about environment at SFC, but there is no class about nature except this class. In this class we deeply discuss about nature, environment and natural environment. Students should consider a future society based on natural environment through the discussion. Students have to read documents or books and watch movies which are shown in this syllabus before a class. In a class students discuss about a theme.
There is an assignment before every class. Students have to read a document or book or watch a movie in a list and write a report. There are four or five options to read or watch, then students can select one. If you want, you can select two or more. Students have to upload the report till 18:00 on Sunday (one day before the class).

教材・参考文献

教材・課題図書については、それぞれの授業に示している。なお、翻訳された図書も数点あるが、原書の方が読みやすければ、そちらを読んでも差し支えない。

提出課題・試験・成績評価の方法など

毎回の授業での提出課題:40%、最終課題:20%、授業での議論への貢献:40%
課題の提出は、ほぼ毎回の授業で課される。12回目には、最終課題が提示される。授業では出欠は取らないが、授業内でのグループワーク、発表において、積極的に貢献した学生には40%の範囲で加算する。

I comprehensively evaluate the three outcomes of (i) the report in every class (40%), the final report (20%) and (iii) the number of attendance and contribution to discussion in a class (40%).

履修上の注意

反転学習の方法を用いるので、積極的に事前課題に取り組める学生のみに履修いただきたい。加えて、半期でかなり多くの映画や図書が課題として出されるが、入手方法は履修者に委ねられる。教員が用意して提供するわけではないので、そのことも承知の上で履修を希望する学生のみ履修すること。特にこの秋学期は新型コロナウイルス感染症拡大の影響でメディアセンターやそれ以外の図書館が使えないことが予想され、その場合には書籍については購入の必要がある。課題資料は提示するが、その入手については授業担当者は全くお手伝いできないので、くれぐれもよく理解の上、履修し、自ら対応を考えること。

授業計画

第1回 ガイダンスと事前課題についての議論
[Guidance and discussion about the pre-assignment]

授業の進め方について、事前課題の意味、反転授業の方法を中心に説明する。加えて、履修選抜課題を踏まえて、議論を行う。

Guidance and discussion about the pre-assignment


第2回 スタジオジブリの作品で扱われる自然と環境
[Nature and environment in Ghibli movies]

事前課題は、スタジオジブリの以下のアニメーションである。
風の谷のナウシカ
千と千尋の神隠し
もののけ姫
平成狸合戦ぽんぽこ
天空の城ラピュタ

Students can select one in five.


第3回 映画で扱われる自然と環境
[Nature and environment in movies]

事前課題は以下の映画である。
不都合な真実(監督デイビス・グッゲンハイム)
ブルー・ゴールド 狙われた水の真実(監督サム・ボッゾ)
ディープ・ブルー(監督アラステア・フォザーギル、アンディ・バイヤット)
エリン・ブロコビッチ(監督スティーブン・ソダーバーグ)
シン・ゴジラ(監督庵野秀明・樋口真嗣)とゴジラ(1954年)(両方を観ること)

Students can select one in five.


第4回 江戸時代の自然観
[Perspective on nature in Edo Era]

以下の図書が事前課題である。
速水融 (2002) 江戸農民の暮らしと人生. 麗澤大学出版会, 柏, 274pp.
鈴木理生 (2000) 江戸はこうして造られた. 筑摩書房, 東京, 349pp.
徳川林政史研究所編 (2012) 森林の江戸学. 東京堂出版, 東京, 294pp.
イザベラ・バード (2008) イザベラ・バードの日本紀行(上). 講談社, 東京, 493pp.
ロバート・フォーチュン (1997) 幕末日本探訪記 江戸と北京. 講談社, 363pp.

Students can select one in five.


第5回 東日本大震災による被災・復興と自然環境
[Students can select one in five]

課題論文は、下記のURLのうち、以下の5本から選ぶこと。
https://www.shinrinbunka.com/publish/shinrin/1618.html
福島第一原子力発電所事故5年後の里山の現状と課題/小林達明
野生動物の放射能汚染/山田文雄
仙台湾岸の砂丘と海岸林/西廣淳
グリーン復興を問う/田中俊徳
東日本大震災における高台移転の進捗と課題/一ノ瀬友博

Nature conservation at the reconstruction from the 2011 Tohoku Disaster.


第6回 特別講義
[Guest lecture]

青森大学の関智子先生にゲストスピーカーとしてお越しいただく。日本の自然観、そのルーツを探求する。

Prof. Dr. Tomoko Seki will be invited as a guest lecture.


第7回 自然環境の変化
[Changing of natural environment]

課題図書は以下の通りである。
小椋純一編 (2001) 日本列島の原風景を探る. 京都精華大学創造研究所ライブラリー, 222pp.
平川南編 (2012) 環境の日本史1 日本史と環境--人と自然. 吉川弘文館, 262pp.
コンラッド・タットマン (1998) 日本人はどのように森をつくってきたのか. 築地書店, 200pp.
貝塚爽平 (1977) 日本の地形. 岩波書店, 234pp.
藤岡換太郎・平田大二編 (2014) 日本海の拡大と伊豆弧の衝突--神奈川県の大地の生い立ち. 有隣堂, 208pp.

Students can select one in five.


第8回 人の営みと自然環境、主に農業の視点から
[Human activity and nature]

課題図書は以下の通りである。
北粼幸之助 (2009) 戦後開拓地と加藤完治--持続可能な農業の源流. 農林統計出版, 181pp.
水本邦彦 (2012) 環境の日本史4 人々の営みと近世の自然. 吉川弘文館, 288pp.
犬井正 (2002) 里山と人の履歴. 新思想社, 361pp.
守山弘 (1988) 自然を守とはどういうことか. 農山漁村文化協会, 東京, 260pp.
オリバー・ラッカム (2012) イギリスのカントリーサイド--人と自然の景観形成史. 昭和堂, 653pp.

Students can select one in five.


第9回 景観と自然
[Landscape and nature]

課題図書は以下の通りである。
樋口忠彦 (1993) 日本の景観 ふるさとの原型. 筑摩書房, 291pp.
山野正彦 (1998) ドイツ景観論の生成 フンボルトを中心に. 古今書院, 300pp.
浅香勝輔・足利健亮・桑原公徳・西田彦一・山崎俊郎 (1982) 歴史がつくった景観. 古今書院, 318pp.
和辻哲郎 (1931) 風土. 岩波書店.

Students can select one in four.


第10回 災害と自然環境
[Disaster and nature]

課題図書は以下の通りである。
野本寛一 (2013) 自然災害と民俗. 森話社, 267pp.
鷲谷いづみ (2012) 震災後の自然とどうつきあうか. 岩波書店, 168pp.
神沼克伊 (2012) 首都圏の地震と神奈川県. 有隣堂. 226pp.
鳥越皓之編 (2013) 環境の日本史5 自然利用と破壊--近代と民俗. 吉川弘文館, 292pp.

Students can select one in four.


第11回 病気と人間
[Human and disease ]

課題図書は以下の通りである。
速水融 (2006). 日本を襲ったスペイン・インフルエンザ―人類とウイルスの第一次世界戦争. 東京, 藤原書店.
Ryan, F.・夏目大 (2011). 破壊する創造者 : ウイルスがヒトを進化させた. 東京, 早川書房.
Velasquez-Manoff, M.・赤根洋 (2014). 寄生虫なき病. 東京, 文藝春秋.
ピエール・ダルモン (2005) 人と細菌―17‐20世紀. 東京, 藤原書店.

Students can select one in four.


第12回 人と自然
[Humanity and nature]

課題図書は以下の通りである。
エドワード・O・ウィルソン (2013) 人類はどこから来て、どこへ行くのか. 化学同人, 373pp.
ロデリック・F・ナッシュ (2011) 自然の権利--環境倫理の文明史. ミネルヴァ書房, 333pp.
三浦永光 (2006) 環境思想と社会--思想史的アプローチ. 御茶の水書房, 352pp.
鬼頭秀一・福永真弓 (2009) 環境倫理学. 東京大学出版会, 287pp.

Students can select one in four.


第13回 フィールドワーク1
[Fieldwork 1]

フィールドワーク

Fieldwork


第14回 フィールドワーク2
[Fieldwork 2]

フィールドワーク

Fieldwork


第15回 フィールドワーク3
[Fieldwork 3]

フィールドワーク

Fieldwork


15回目に相当するその他の授業計画

課題・レポート

assignment and report