B5001
心身ウェルネス
PHYSICAL AND MENTAL HEALTH FOR CAMPUS LIFE
創造技法科目-ウェルネス
Creative Courses (Skill) - Wellness
1 単位
実施形態 オンキャンパス
開催日程 秋学期 月曜日2時限
担当教員 森 さち子:山内 慶太:松本 智子:貞安 元:島津 明人:矢作 尚久(モリ サチコ:ヤマウチ ケイタ:マツモト トモコ:サダヤス ゲン:シマズ アキヒト:ヤハギ ナオヒサ)
関連科目 前提科目(関連): B5011
開講場所 SFC
授業形態 講義、実習・演習、グループワーク
履修者制限
履修条件

使用言語 日本語
連絡先 sa194663@sfc.keio.ac.jp
授業ホームページ
同一科目

学生が利用する予定機材/ソフト等

設置学部・研究科 総合政策・環境情報学部
大学院プロジェクト名

大学院プロジェクトサブメンバー

ゲストスピーカーの人数 0
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GIGAサティフィケート対象
最終更新日 2020/07/21 23:16:04

科目概要

心身ウエルネスは、2年生に進級への必修の単位で、入学後最初の学期に履修することを強く勧めます。この講義では、グループワークを織り込みながら、心身ともに健康な生活を送るための基礎知識を身につけ、有意義な大学生活を送ることができるように、そしてさらに卒業後も社会のリーダーとして健康面での自己管理ができるようになることを目標に、それぞれの分野の専門家による、ストレスと健康、生活習慣病、最近話題の感染症、アルコール・たばこ・依存性薬物、思春期/青年期の心の発達とこころの健康、危機管理、および出生前診断と生命倫理の講義を、オムニバス形式で行います。 学生のみなさんが、自分の健康上の問題を発見し、自分の健康状態についてより深く考えられるようになることを最終目標とします。 なお秋学期には、留学生・帰国生のために心身ウエルネスの英語クラスも開講されます(心身ウェルネス(GIGA)PHYSICAL AND MENTAL HEALTH FOR CAMPUS LIFE)。講義内容が異なります。海外経験が長く、日本での生活に不慣れな学生は、こちらのクラスの履修を勧めます。

Physical and Mental Health for Campus Life is a prerequisite for second year advancement. Freshmen are strongly recommended to enroll during their first semester. Through lecture and group work, this course aims to provide fundamental knowledge for a healthy and productive campus life and further prepare the student to be a self-managing and self-sufficient leader of society after graduation. In Fall semester, there is also Physical and Mental Health for Campus Life in English. This course is for GIGA program students and international students, and special emphasis is placed on Intercultural adaptation issues. Students who are not accustomed to Japanese culture are strongly recommended to take English course.

授業シラバス

主題と目標/授業の手法など

 大学という新しい環境に入ったみなさんは、これから始まる新しい生活に多くの夢と希望を持ち、胸を膨らませていることと思います。しかし、中には学校や友人になかなかなじめなかったり、初めての単身生活で、食事や睡眠などの生活リズムを乱したり、あるいは目的を見失って無気力になってしまう、など、心身の不調を感じ始めている学生も少なからずいると思います。さらに、長時間のコンピュータ操作や、夜遅くまでの残留、コンパでの大量飲酒、学期末のレポートの山など、学生生活には体調を崩しやすい要因がたくさんあり、しかも今までとは違って、家族に健康管理を期待することも、難しくなってきます。

自分の生活を管理し、健康を守るのはみなさん自身の責任になるのです。

そこで、心身ウエルネスではウエルネス科目の一環として、心身共に健康な生活を送るための基礎知識を身につけ、有意義な大学生活を送ることができることを目標に、6回の講義を行います。講義でふれる内容は、すでに「知識」として知っていることは多いと思いますが、大切なのは、知識を単なる「形式知」にとどまらせずに、それを大学生としてどのように生かしていくか、すなわち「身体知」として身につけるかです。そのために、それぞれの講義中に与えられる課題等を通して、みなさんが自分自身の健康上の問題に気づくこと、そしてそれらをもう一度自分自身の問題として捉え直すことを期待しています。  

The anticipation of new possibilities and hopes that campus life has to offer enthralls university students in their new environment each year.

However, many students experience indisposition, such as difficulty getting along with new friends and academic relationships, disorderly dietary and sleeping habits or apathy following a loss of purpose, during the process of adjusting to their new cultural environment.

Additionally, the student’s burden includes items that induce disruptive conditions, such as extended periods of computer operation, group work lasting late into nights, peer pressure at parties and midterm and final requirements. In addition, support from the student’s family may not be as readily available, leaving the student more vulnerable to the stress of adjustment.

The student must assume responsibility for managing his/her life habits and maintaining his/her own health.

Physical and Mental Health for Campus Life will consist of seven sessions aimed at acquiring basic skills and theory in order to maintain physical and mental soundness that will ensure a fulfilling campus life. Although the student may be familiar with much of the lecture material, the important aspect is that the theory be applied practically.

To this end, through the topics discussed during sessions, students are expected to re-evaluate their health conditions or problems and recapture these health issues from a personal perspective.

教材・参考文献

講義資料は、SFC-SFSからダウンロードできます。

提出課題・試験・成績評価の方法など

講義中に課題A,Bが出されます。課題Aへの回答は、講義内、もしくは終了後に提出します。この課題Aの提出によって出席の確認をします。 さらに6回の講義終了後に、各講義で出された課題Bと最終レポートの課題に答えます。 最終レポートについては、指定期日までに提出してください。 講義の際に提出した課題Aと、最終レポートの成績を総合的に評価します。 最終レポート未提出の場合は、単位を認定できません。 なお、授業に30分以上遅刻した場合は、出席と認めません。 また、課題の代理提出などの、不正行為には厳正に対応します。 最終レポートに不正が認められた場合は、期末試験の不正と同等の処分を受けますので、SFCガイドのレポート提出上の注意をよく読んで、レポートを作成・提出してください。

Students are required to submit assignments A, B, and the term paper (final report) assignment by the designated deadline.
The final grade will be based on attendances, Intercultural Adjustment section grades and the term paper combined.
Course credit cannot be issued without the term paper submittal. Academic dishonesty involving the term paper will be treated in the same manner as dishonesty during examination; students are asked to refer to the SFC Guide book regarding submittal of academic work for further details on this matter.

履修上の注意

この講義は、2年生に進級への必修単位です。 履修登録の際には、心身ウェルネス(GIGA)と登録番号を間違えないように、注意してください。

Physical and Mental Health for Campus Life is a prerequisite for second year advancement. Freshmen are strongly recommended to enroll during their first semester.

授業計画

第1回 イントロダクション・青年期のメンタルヘルス1・健康な組織とは
[Omnibus form lectures 1 ]

講義の進め方、レポートについての説明を行います。その後、大学生(思春期を卒業し、青年期を迎える年代)の心理、発達上の課題について考察します。
後半は、みなさんが入学した慶應義塾という組織の特性を通して健康な組織について考える特別講義を行います。

Introduction, Mental health in adolescence and Special lecture on healthy organization

森さち子・山内慶太:Sachiko Mori・Keita Yamauchi


第2回 BLSを考える−講義・BLS演習−、出生前と生命倫理
[Omnibus form lectures 2 ]

BLSを考える−講義−: 胸骨圧迫だけで人は救えるのか?なぜBasic Life Supportが大切なのか?医学の発展と限界から見えてきたEBMの集大成の一つを体得し、誰でも人を助けられる自信を持つきっかけを概説します。
BLS−演習−、出生前と生命倫理: BLSの講義で学んだ知識を踏まえて、練習キットを用いて胸骨圧迫の実習を行います。
次に、実習で生命を救えるようになった皆さんと共に、皆さんのその手にある生命を生かすのか諦めるのかを議論して参ります。
医療技術の発展により、誰もが自身と周囲の生命を身近に考えなければならない時代に、生命がいつから始まったのか?そして授かった生命、生かされていると言う実感をきっかけにご自身の健康、幸せを実感し、ウェルネスを考えていくきっかけにします。

Understanding and Properly adhering to the BLS algorithms
Prenatal diagnosis and Decision-making

矢作尚久: Naohisa Yahagi


第3回 最近話題の感染症
[Omnibus form lectures 3]

インフルエンザ、結核、麻疹(はしか)、デング熱、エボラウイルス病(エボラ出血熱)、HIV感染症etc.これらはすべて感染症です。感染症は私たちの身近にあり、しかも感染するため、私たちを不安にさせ、時に感染者への差別偏見を招くことがあります。この講義では近年話題になった感染症について正しい知識を深めると共に、私達自身の健康を守ることと感染症/感染者との共生とはどういうことかについて考えたいと思います。

Infectious diseases

松本智子:Tomoko Matsumoto


第4回 依存症(アルコール、ニコチン、スマホ)
[Omnibus form lectures 4]

薬物を多量に使用したり、ある種の行為に耽ることで身体的異常を起こすことを依存症といいます。学生生活で陥り易いアルコールやニコチンへの依存、最近話題になっているスマホなどの機器やゲームへの依存を概説し、全く関連が無いように見える2つの依存に共通する人間の本質を概説します。さらに、依存症に陥らない健康な生活習慣について、皆さんと考えたいと思います。

Dependency ( alcohol, nicotine, smartphone )

島津明人:Akihito Shimazu


第5回 危機管理
[Omnibus form lectures 5]

大学生が勧誘のターゲットになりやすい悪徳商法や宗教カルトに関して、その実態や対処方法などについて、DVDも交えながら紹介します。また様々なハラスメント、ストーカー、DVなどの対人関係のトラブルに関しても紹介します。そうした中、学生一人一人が自らを守るということ(危機管理)について、あらためて考える機会にしたいと思います。

Crisis management

貞安元:Gen Sadayasu


第6回 青年期のメンタルヘルス2・ハラスメント(特にセクシャルハラスメント)
[Omnibus form lectures 6]

青年期のメンタルヘルス、そしてハラスメント、特にセクシャルハラスメントについて、取り上げます。

Mental health in adolescence and Sexual harassment

森さち子:Sachiko Mori


第7回 課題・レポート
[ report]

ウェルネスプランの作成

Wellness plan

森さち子:Sachiko Mori


15回目に相当するその他の授業計画

課題・最終レポート:ウエルネスプランの作成

Term report:Wellness plan