A1102
研究会Ｂ
SEMINAR B 		研究プロジェクト科目
Research Seminars
2 単位

グローバル社会の理論と政策
Theory and Policy in Global Society

開催日程 秋学期 月曜日３時限
担当教員 土屋 大洋（ツチヤ モトヒロ）
関連科目
授業形態 ディスカッション
履修者制限
履修条件

使用言語 日本語
連絡先 taiyo@sfc.keio.ac.jp
授業ホームページ
設置学部・研究科 総合政策・環境情報学部
大学院プロジェクト名

大学院プロジェクトサブメンバー

ゲストスピーカーの人数
履修選抜・課題タイプ=テキスト登録可 false
履修選抜・選抜課題タイプ=ファイル登録可 false
GIGAサティフィケート対象
最終更新日 2020/07/05 19:47:30

研究会概要

目的・内容

　グローバリゼーションの拡大と深化が指摘されてからすでに久しい。人、物、金、情報の国境を越えた移動の増加は、解決すべき「国際問題」の増加と変容をもたらす。

　古典的な国際政治の理論を踏まえつつ、世界で起きている変化が今起きている問題へどのように影響しているか明らかにし、解決策を模索する必要がある。

　履修者は自分でテーマを設定し、研究会の時間だけでなく、自分の時間を使って研究することが求められる。通常の授業時間中の研究会では、それぞれの研究の途中成果および最終成果を発表するために使う。

　各人のテーマは「グローバル社会」、「国際政治」、「国際関係」、「国際文化」などのキーワードに関係するものであれば、広く設定して構わない。学期末には合宿を行い、最終成果物としてのペーパーの提出を求める。卒業前の最終学期に該当する場合には卒業論文を書くこと。

近年の卒論の例

「終結に向かうシリア紛争 - システムレベル/個人レベルから考察するロシアの紛争解決方針 -」「香港の民主化への道　〜残された時間の中での民主化達成の可能性〜」「シベリア出兵」「対外政策における国民参加と代替案 　〜日本ブラジル間における国外逃亡犯の引き渡しに関する事例の分析〜」「日中韓の対米パブリック・ディプロマシー　―対日世論から探る成果の検証とその課題―」「東アジア首脳会議における日本政府のコミットメントから探る地域協力政策の未来」「ドイツ連邦議会選挙後の外国人問題の考察」「日豪による安全保障協力の可能性」「国際宇宙安全保障　スペースデブリに見る知識共同体論の再考察」「利用される運河 −運河は何のためにつくられるか−」「財閥依存の韓国経済と国内格差の関係」「現代韓国の防衛力改革　朝鮮半島における特殊な均衡の生起」「Free Trade Movements in Asia, a factor promoting economic integration or economic disparities? Case Study of ASEAN+3」「Applying Two-Step Cluster Analysis for Senior Secondary School Students in Urban India to Form Clusters Based on Online Privacy Protection Behavior」「多人種化により社会問題が深刻化する グアム島の改善に向けての一考察 ―ビルドアップ計画を用いて―」「日本がILO111号条約に批准しないのはなぜか」「日本における政策決定者とインテリジェンスの関わりの変化」「統一大韓民國の軍事安定化と人民軍再編成に関する研究 -３ヵ国の先例による処方的接近を中心に-」「The Significance of Reverse Innovation for Multi-National Companies: Finding the Biggest Key to Samsung’s Success in India’s Mobile Phone Market」「国際社会におけるオリンピックの意義とは−政策としてのオリンピック招致−」「レジームの新規生産作用とその役割譲渡―ポスト気候変動レジーム時代における排出権取引の役割とその機能評価―」「The Role of the ASEAN Economic Community (AEC)」「情報時代の市民運動とその未来」「グランドストラテジーとしての移民政策と地域ネットワーク形成による外国人犯罪の抑制―群馬県大泉町を例に―」「核不拡散の義務を遵守しない国への核技術の伝播―技術の拡散に関する悲観主義的考察―」「日韓は相互理解へと進めるのか」「世界金融危機の原因と投資銀行の商業銀行化」「『中国の文化産業に関する考察―アニメ産業に着目して―』」「フランスベール論争」「遺伝子組換え作物の推進による ＜非＞遺伝子組換え作物需要増加の可能性 」

It has been a while since globalization started developing wider and deeper. More people, things, money and information flow beyond national borders, more international problems to be solved emerge. While understanding classical international relations theories, we need to understand how current changes affect problems in the world. In this seminar students are requested to pick up your own topic and make presentations. It also means students need to devote their time and other resources to prepare for their researches outside usual class time. Any topics related to "global society," "international politics," "international relations," or "international cultures" are welcomed. At the end of a semester we have a research camp outside SFC. Students make their final presentations and submit their papers.

評価方法

出席、発表、議論への参加、最終ペーパーなどによって総合的に評価する。

Class attendance, presentations, participation to discussions and papers are evaluated in total.

教材・参考文献

土屋大洋『サイバー・テロ　日米vs.中国』（文春新書、2012年）、土屋大洋『ネットワーク・ヘゲモニー』（NTT出版、2011年）、土屋大洋『情報による安全保障』（慶應義塾大学出版会、2007年）など。

関連プロジェクト

情報社会の未来を考える

課題

来期の研究プロジェクトのテーマ予定

たぶん同じです。

Probably same as this semester.

その他・留意事項

学期末の合宿はもう一つの研究会「情報社会の未来を考える 」と合同で行います。卒業プロジェクト1を履修する場合は、英語でのプレゼンテーションが求められます。

A research retreat is held with another project "Future of Information Society" at the end of a semester.

English speaking students are welcomed, but note that most students speak Japanese only.

授業スケジュール

・第1回：イントロダクション

・第2回〜第3回：文献購読

・第4回〜第13回：個人研究発表

・研究合宿

Introduction
Literature review
Student presentations
Research retreat