B6015
ライティング技法ワークショップ
WRITING SKILLS WORKSHOP
創造実践科目
Creative Courses (Practice)
2 単位
実施形態 完全オンライン
開催日程 秋学期 火曜日5時限
担当教員 山田 ズーニー(ヤマダ ズ-ニ-)
関連科目
開講場所 オンライン
授業形態 講義、実習・演習、グループワーク、遠隔あり
履修者制限

履修人数を制限する

受入学生数(予定):約 70 人
選抜方法:課題提出による選抜

【課題内容】
注意:履修選抜課題は、山田ズーニーのプレゼンテーション技法か、またはライティング技法か、「どちらか1つにのみ」提出できます。2つ両方に出してはいけません。もっとも受けたい1つの授業を選んで、1つだけにエントリーしてください。(2つ提出した人、また、字数オーバーした人は、失格になることがあります。)



問題



2020年、新型コロナウイルスが流行して今日までで、

あなたはコロナについていろんなことを体験し、考えてきたと思います。

直接コロナにかかわることでも、間接的にコロナに関連したことでもかまいません。



あなたが実際に体験した一番印象に残っていることを1つあげ、



その実体験を通して、あなたが最も伝えたいことを、300字以内で書きなさい。





実体験とは、ここでは、あなた自身が経験したことです。



例:コロナで内定取り消しになった。

  家族がコロナに感染した。

  自粛生活で小鳥を飼い始めた。

  オンラインで意外にうまくコミュニケーションができた。

  帰省できず家族に会えなくなった。

  

など、ひろくコロナにまつわる実体験とします。



しかし、



例:NHKのテレビ番組でアメリカの医師のドキュメントを見た。

  コロナをテーマにした友人の自主映画を見た。



などは、見聞きしたことと見なし、ここでは実体験に入れません。

本やニュース・映画・人から聞いたことでなく、あなたの実体験をもとに書いてください。





◯エントリー〆切日時:2020年9月28日(月) 17:00
◯履修許可者発表日時:2020年9月30日(水) 17:00

◯テキスト入力

Only the selected students can take this course.

Number of students in the class (scheduled) : About 70
Pre-registration screening by submitted an assignment

【ASSIGNMENT】
注意:履修選抜課題は、山田ズーニーのプレゼンテーション技法か、またはライティング技法か、「どちらか1つにのみ」提出できます。2つ両方に出してはいけません。もっとも受けたい1つの授業を選んで、1つだけにエントリーしてください。(2つ提出した人、また、字数オーバーした人は、失格になることがあります。)



問題



2020年、新型コロナウイルスが流行して今日までで、

あなたはコロナについていろんなことを体験し、考えてきたと思います。

直接コロナにかかわることでも、間接的にコロナに関連したことでもかまいません。



あなたが実際に体験した一番印象に残っていることを1つあげ、



その実体験を通して、あなたが最も伝えたいことを、300字以内で書きなさい。





実体験とは、ここでは、あなた自身が経験したことです。



例:コロナで内定取り消しになった。

  家族がコロナに感染した。

  自粛生活で小鳥を飼い始めた。

  オンラインで意外にうまくコミュニケーションができた。

  帰省できず家族に会えなくなった。

  

など、ひろくコロナにまつわる実体験とします。



しかし、



例:NHKのテレビ番組でアメリカの医師のドキュメントを見た。

  コロナをテーマにした友人の自主映画を見た。



などは、見聞きしたことと見なし、ここでは実体験に入れません。

本やニュース・映画・人から聞いたことでなく、あなたの実体験をもとに書いてください。





* Schedule: TBD

履修条件

1.山田ズーニー「プレゼン技法」と同時に2つ履修選抜課題を出すことはできません。どちらか1つにしてください。2つ出した場合、失格になることがあります。

2.毎週火曜日5限のその時間に、オンラインで顔出し・声出しで参加できる人。あなたが表現する実習です。一人で集中できる静かな環境(自分の部屋・個室など)から参加してください。

3.欠席・遅刻・早退なく毎週、時間に間に合うように出席して最後まで表現実習に取り組める人。

4.表現の筋肉・考える筋肉を鍛えるトレーニングジムのような場です。いま心や頭にあきらかな不調(うつなど)がある人は、風邪の時にジムに行かないのと同じように、回復してから履修してください。

5.「自分で表現する。」という気持ちは持ってきてください。その気持ちさえあれば、初心者も表現ニガテな人も大歓迎です。

使用言語 日本語
連絡先 zoonie@sfc.keio.ac.jp
授業ホームページ
同一科目

学生が利用する予定機材/ソフト等

設置学部・研究科 総合政策・環境情報学部
大学院プロジェクト名

大学院プロジェクトサブメンバー

ゲストスピーカーの人数 0
履修選抜・課題タイプ=テキスト登録可 true
履修選抜・選抜課題タイプ=ファイル登録可 false
GIGAサティフィケート対象
最終更新日 2020/09/03 09:29:52

科目概要

一生通用する「文章表現力=書く力」がつく実習型オンラインライブ授業です。自分でも驚くほど深い内面が表現でき「書く歓び」があります。他の学生の表現に胸を揺さぶられる「感動」の授業です。考える力を鍛えれば書く力は気持ちよいほど伸びていく。まず、自分の想いを言葉で表現できるようになる、そのための考える方法を身につけます。(自己表現力・考える力) つぎに、自分の言いたいことを相手に響くように伝えられるようになる。(機能する文章・メディア力を高める伝え方) さらに社会に説得力をもって表現できるように、文章力を鍛え上げます。(就活で採用される・SNSで協力者を集めるなど目指す結果を切り拓く表現)。自分にしか書けない主題を発見できるようになり、独創性が開花します。(創造的・独創的表現)。他の学生の表現に胸を揺さぶられたり、発見があったり、履修者たちとともに表現力を磨き合えるのも、この授業の楽しみの一つです。「学生時代に私はこれを書いた」と言える自己ベストの文章を、この授業に書きに来てください。あなたには書く力がある。

授業シラバス

主題と目標/授業の手法など

実際に表現して、一生ものの「表現力」を育てる体験型ワークショップです。自分の想い・考えという目に見えないものを、言葉という見えるカタチに表して人に通じさせるチカラ=文章表現力が伸びます。

印象に残る面白い文章を書く人と、そうでない人の差は何でしょう? 自分の畑から言葉をはやせるか、ウケウリや情報のパッチワークで書いてしまうか、両者を分けるものは「考える力」です。考える力を鍛えれば、主題の発見も早く的確になり、表現力は気持ちよいほど伸びていきます。この授業では、毎回工夫されたワークで、他の学生たちと面白く、本質的な考える力・書く力を鍛えていけます。

まず、「想いを言葉で表現する」ことからスタートします。この段階で自己表現力・書くための考える方法が身につきます。次に、「言いたいことを相手に響くように伝える」文章を書きます。相手から観た自分の信頼性=「メディア力」を高めながら伝える方法をはじめ、機能する文章の7つの要件がつかめます。さらに、就活で採用される・実社会に出て人を動かすなど、社会に通じ目指す結果を切り拓く文章力へと鍛え上げます。履修者ひとりひとり全く違った独創性が開花します。

講師は、編集長として16年間、全国5万人の会員を持つ小論文通信教育の企画・編集・プロデュースに携わり、表現が苦手な高校生たちも、「考える」作業を積み重ねれば、見違えるほど伝わる・実感ある表現をすることを発見。「表現力をより広い層へ」と志し、2000年にフリーランスのインストラクターとなってからは、北は北海道から南は九州まで全国各地で表現力育成のワークショップをひらき、また多数企業で研修講師として仕事場でつかいものになる表現力を育成しています。ワークショップでは、高校・大学生から社会人、プロライターまで、言葉にできなかった想いを、生き生き表現できるようになっていく姿は、まるで腹から言葉を生みあげるかのような感動があることから、講師は「言葉の産婆」と呼ばれています。この授業では、講師が、初心者や苦手な人も表現できるように導いてきた経験、および、編集者としてマスコミで鍛え抜かれた伝える技術を生かし、あなた自身が表現できるようサポートします。

あなたが主体になってどんどん表現できる授業です。
想いを文章で表せる歓び、読む人に伝わって理解される歓び、他の学生たちの多様な作品と響き合い・磨き合う歓び、そうした「書く歓び」を、つかみにきてください。

あなたには書く力がある。

教材・参考文献

【教科書として必要な1冊】『伝わる・揺さぶる!文章を書く』PHP新書

他に参考になる本:『あなたの話はなぜ「通じない」のか』ちくま文庫,『理解という名の愛がほしい。』河出文庫,『おとなの小論文教室。』河出文庫,『おとなの進路教室。』河出文庫,『半年で職場の星になる!働くためのコミュニケーション力』ちくま文庫,『考えるシート』講談社文庫

提出課題・試験・成績評価の方法など

1.実習点(毎回のワークに遅刻・欠席・早退なく取り組むこと。当日の学習目標に到達すること) 2.最終課題の表現力 
補足:上記2点を基準とし評価する。他に、授業中にワークショップの流れを変える・牽引するまでの突出した表現力が認められ、ワークショップ活性化への貢献が顕著な場合には加点の対象になるケースもある。

*学生自身が考え・表現するワークショップなので体験しないと意味がなく、欠席したあとに自習で補うことも難しいです。授業の最初にチーム分けしてすぐペアやグループでワークに入るため、遅刻すると途中からの参加が難しい回もあります。「出席」すること=表現することですから1回毎に加点します。遅刻なく来ることも表現への積極的な取り組みとして加点します。(結果的に欠席や遅刻は1回毎に減点のような恰好になります。)

*最終課題の文章+発表会の表現は、「講師の評価」で成績を決定します。学生相互に感想を伝えあったりする場面もありますが、それはあくまで同じ学生目線からの反応を知る意味で行い、成績には反映しません。




履修上の注意

●山田ズーニーのプレゼン技法と同時に履修選抜課題を出すことはできません。どちらか1つのみに決めてください。プレゼン技法とライティング技法、2つ選抜課題を出すと失格になる場合もあります。

●先入観を持たないで授業に来てください。「文章の授業はこうあるべき」「表現力とはこういうモノ」という決めつけは、可能性を狭めます。未知に真っ白で臨む、「ひらいた」姿勢でこそ、表現力はすくすく伸びます。

●表現そのものをあなたがやる実習です。表現が苦手な人でも、やったことがない人でも大歓迎ですが、ただ、「自分は人前で表現をしたくない」「受け身で聞いていたい」という人には向きません。少なくとも「自ら表現する」という意志は持って履修してください。

●インプットでなくアウトプットの授業です。そのため他の授業とずいぶん勝手が違います。インプットは大事ですが、幼い頃からたくさんの知識を取り込んできたあなたには、「アウトプット=出す」機会も必要です。この授業は、出して、出して、表現力を体得します。「実際に自分の文章で自分の想いを伝えられるようになりたい」という人には向いています。一方、「自分は表現できなくてもいいから、学術知識をインプットしたい」という人には向きません。書くことは水泳と同じ実技です。実際に自分が泳げることを体得したいのか、世界のアスリートのビデオを見て知識を勉強したいのか、両者はまったく違います。この授業は、水泳にたとえると、自分が実際にプールに入ってばんばん泳いで、「泳げる=表現できるようになる」ことを目指します。

●休まず、遅れず、12回出席してください。出席して表現してこそ表現力は身につきます。

●表現力トレーニングは本来楽しいもので、体にも良いものです、安心して履修できます。ですが、どんなに体に良いトレーニングでも不調がある時にはできません。例えば熱がある時はプールには入りません。同様に、いま心と頭にあきらかな不調(うつなど)がある人は、無理をして疲れてしまってはいけないので、必ず回復してから履修してください。

●過去に山田ズーニーの「プレゼン技法」を履修済みの人には、重複する部分も多く、履修をすすめません。授業で身につく「考える力・伝える力」は、話す・書く、両方に通じます。1つで充分です。

授業計画

第1回 スタート特別講義 伝わる・揺さぶる!文章を書く 

自分の想いを伝え・相手を動かし・目指す結果を切り拓く文章を書くために、基礎となる「7つの要件」をつかみます。7つの要件は、その日からすぐ使え、一生あなたのコミュニケーションの7つ道具として働いてくれます。とっても実用的なのに小手先でない、「表現の本質」に迫る講義。
★この1回のみ講師による講義、2回目からは「実習」です。


第2回 ワークショップステージⅠ想いを言葉にするチカラ―1.考える方法をつかむ

まず自分の想いを言葉にすることからはじめます。想いを言葉にするための「考える方法」を、実習で体得することができます。考える方法をつかめば、文章表現力は気持ちよいほど伸びていきます。


第3回 ワークショップステージⅠ想いを言葉にするチカラ―2.自己表現はじめの一歩

自己表現のはじめの一歩として、先週考えた内容を表現することをやってみます。ささやかでも、自分の想いが納得いく言葉で表現できたとき、すっきりし、歓びがあります。他の学生の表現に触れられるのも、この授業の大きな魅力です。


第4回 ステージⅡ相手に響くように伝える―1.7つの要件で関係に気づく

「言いたいこと」を言っても「伝えたいこと」は伝わりません。自分の言いたいことを、いかに相手に響くように伝えられるか。自分と相手の関係をとらえ、まずは自分の言いたいことを引き出すことからはじめます。


第5回 ステージⅡ相手に響くように伝える―2.相手を理解する技法

相手には相手が生きてきた文脈があり、自分の文脈とは違っているから、「言葉」はすれ違うのです。だから、相手を深く正しく理解することが、伝わる表現には欠かせません。相手を理解するための具体的な技法が身につきます。「人をわかるチカラ」を磨く回。


第6回 ステージⅡ相手に響くように伝える―3.メッセージを発見する

相手から自分を見たときの「メディア力」をとらえ、自分の想いを、相手に響くように伝える文章を書き上げます。家族に、友人に、先生に、後輩に、この授業で考えたメッセージが伝わった! という歓びの声も、これまで多数届いています。


第7回 課題へのナビゲーションワークショップ―メインテーマを発見する

課題のためのナビゲーションのワークショップをします。伝えたいことが見つからないとき、いかに、自分にしか書けない主題を発見するか、その方法がつかめるワークです。


第8回 ステージⅢ社会に通じる表現力―1.書くために必要な視野

就活のエントリーシートや自己表現には欠かせない回です。内定が出た人も職場で通用する文章力がつかめます。ねらいは、「社会に通じる文章を書く」こと。不特定多数の相手に伝わる表現力を引き出し、鍛えます。


第9回 ステージⅢ社会に通じる表現力―2.説得力はどこからくるか

社会に通用する文章の説得力はどこからくるのか。自分と不特定多数の人々の「共通の基盤」をとらえること、そこと自分の伝えたいことを関係づけて表現すること、です。自己と社会とテーマを関係づけながら表現する技法をつかみます。


第10回 ステージⅢ社会に通じる表現力―3.想いを表現して社会とつながる

自分の実感ある想いを、社会に通用するように書き上げ、基礎を完成します。やりたいことが見つかった! 進路がひらけた! という履修者も多数出た授業です。他の学生の表現に一気に触れられる感動の回でもあります。


第11回 課題発表1

課題は、これまで積み上げた基礎をもとに文章表現をします。一人ひとりの独創性が咲きます。他の学生の多様な表現に触れることに感動があり、そのなかで表現することで自分への新たな発見があります。


第12回 課題発表2

学生による課題発表2日目。

(注意:学生が表現する実習型の授業であり、フルオンラインでやることもあり、12回の授業内容や流れは良い意味で=学生の習熟度や進捗状況に適応させる意図で、ここに掲載したものと変更する可能性があります。あらかじめご理解ください。)


第13回 課題について主題を発見する

課題の条件のなかで、自分が最も書きたいもの=主題を発見します。


第14回 課題について構成を考える

課題で自分が導き出した主題について、読者に効果的に伝える文章構成を考えます。


第15回 課題を書き上げ発表準備をする

文章を書き上げ、発表の準備をします。

(注意:学生が表現する実習型の授業であり、フルオンラインでやることもあり、授業内容や流れは良い意味で=学生の習熟度や進捗状況に適応させる意図で、ここに掲載したものと変更する可能性があります。あらかじめご理解ください。)


15回目に相当するその他の授業計画

最終課題の文章を執筆して提出します。(授業内でテーマを絞り込むところはやりますが、文章を書き・仕上げるまでは、各自持ち帰っての作業となります。)