2020年秋学期 - アカデミックライティング / ACADEMIC WRITING
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B6069 アカデミックライティング ACADEMIC WRITING |
創造技法科目-社会実践 Creative Courses (Skill) - Social Practice 2 単位 |
| 実施形態 | 完全オンライン |
| 開催日程 | 秋学期 水曜日2時限 |
| 担当教員 | 裵 潤(ベ ユン) |
| 関連科目 | |
| 開講場所 | SFC |
| 授業形態 | 講義 |
| 履修者制限 |
履修人数を制限する Only the selected students can take this course. |
| 履修条件 |
本講義は、卒業論文を執筆する履修生が優先される。履修生の人数は制限しないものの、 |
| 使用言語 | 日本語 |
| 連絡先 | |
| 授業ホームページ | |
| 同一科目 | |
| 学生が利用する予定機材/ソフト等 | |
| 設置学部・研究科 | 総合政策・環境情報学部 |
| 大学院プロジェクト名 | |
| 大学院プロジェクトサブメンバー | |
| ゲストスピーカーの人数 | 0 |
| 履修選抜・課題タイプ=テキスト登録可 | false |
| 履修選抜・選抜課題タイプ=ファイル登録可 | false |
| GIGAサティフィケート対象 | |
| 最終更新日 | 2020/07/09 16:21:31 |
科目概要
本講義は、総合政策を研究対象とする学部生を想定して、学術論文を書き上げるにあたって不可欠な各種の「作法(資料・史料の検索、整理、引用の方法、および論文の構成)」を学ぶ(学部卒業論文であり、小論文やレポートとは異なる)。また、論文の執筆のみならず、口頭発表及び質疑応答の方法にも力を入れる。
In this course ,you will learn how to write academic papers.
Also in this course , you will learn about presentations, Q & A.
授業シラバス
主題と目標/授業の手法など
アカデミックライティングは三つの目標を掲げている。
1.総合政策学部におけるアカデミックライティングの基本的な手順と作業を体得する。
2.自らのリサーチの伝達力と他人のリサーチの理解力を養うこと。すなわち、聞く、言う、書くことに重点を置く。
3.お互いのリサーチについて、議論して新たな「知見」を導くこと。
授業の手法は、主に講師による講義である。
加えて、講師と履修生との議論、履修生同士の議論を積極的に行う。
In this course , you will learn the basic procedure of academic writing.
教材・参考文献
野村 康.社会科学の考え方―認識論、リサーチ・デザイン、手法.名古屋大学出版会, 2017, 352p.
西條 辰義.フューチャー・デザイン.勁草書房,2015,293p.
鷲田 祐一.未来洞察のための思考法.勁草書房,2016,255p.
成蹊大学法学部編.教養としての政治学入門.ちくま新書.2019,366p.
田村秀.データ・リテラシーの鍛え方.イースト新書,2019,208p.
提出課題・試験・成績評価の方法など
毎回の課題50%、研究計画書20%、最終課題30%
Homework 50%, research proposal 20%, final paper 30%
履修上の注意
アカデミックライティングは、現場をいかに「観察」し、勤勉に書き続けるかが問われる。そのため、毎回、課題があり、グループワ−ク、講師から改善点も提示される。つまり、調査、執筆、発表は必須である。私語、飲食、着帽、パソコン及び携帯電話の不要な操作は厳禁である。
授業計画
第1回 授業ガイダンス、履修生の要望調査、質疑応答
[Guidance]
講師の紹介、日程の説明、履修上の注意点、履修生の要望について、質疑応答する。
第2回 総合政策と人文社会科学の諸専門分野
[Humanities and social sciences in policy studies]
総合政策の概念について説明する。そして、人文社会科学の諸専門分野(外国語、文化人類学、歴史学、政治学等)と総合政策の関連性を説明する。とりわけ、政治学は、中央行政、地方行政、比較行政、国際行政に分けて詳細に講義を行う。
第3回 テーマ選定とリサーチ・クエスチョン、仮説
[Theme selection and research question, hypothesis]
テーマをいかに選定するのか、その手順と方法を説明する。
「5W1H」は何を意味するのか、いかにしてリサーチ・クエスチョンを「なぜ」へ導くのかを説明する。尚、「なぜ」に対する答えとしての仮説の立て方を考察する。
第4回 資料の収集と解読
[Collection and analysis of materials]
1次資料、2次資料は何か。各専門分野による相違と類似について説明する。
資料はいかに収集するのか。
収集した資料はいかに解読するのか、その手順と方法を説明する。
第5回 インタビューとアンケートの整理方法
[Interview and questionnaire method]
インタビューはいかに行うのか。アンケートの結果はいかに整理するのかについて、説明を行う。とりわけ、インタビュー対象者とのコミュニケーション、客観的なデータの収集に向けた手順と方法を説明する。
第6回 分析枠組みの設定と理論
[Analytical framework and theories]
テーマをいかに観察するかについて説明する。
帰納と演繹、諸理論からテーマとの整合性をいかに確保するかについて、説明する。メタファと人文社会科学の関連性を説明する。
第7回 研究計画書の発表
[Presentation of research proposal]
テーマ、新規性、研究手法、予想される結果ついて、発表を行う。
研究計画書の発表は今期に卒業論文を執筆する履修生が優先される。
発表は1人3分(時間厳守)行い、聴衆はコメントを記入する。
第8回 研究計画書のレビュー
[Review of research proposal]
聴衆と講師からのコメントから研究計画書のレビューを行う。
講師と履修生との議論、履修生同士の議論を行う。
第9回 資料の政治的含意と客観性の導出
[Political implications and objectivity of materials]
資料公開とは何か。その政治的含意からいかに客観性を導くのかについて説明する。
加えて、ビックデータの時代ともいわれる今日、数値データをいかに理解するのか、その手順と方法について、説明する。
第10回 レポート、政策提言、研究論文の比較
[Comparison of reports, policy recommendations, research papers]
現状把握、問題解決の提示、経験的な事象の探求はいかに異なるか。
レポート、政策提言、研究論文は誰に求められ、いかに活用されているのか。
問題発見と問題解決にはいかなる文章が求められ、説得力を確保するかについて、説明する。
第11回 文章の表現、脚注の付け方、参考文献の整理方法
[Description, Footnotes, References]
人文社会科学と自然科学の相違点と類似点を説明する。
客観的だと思われる文書はいかに書くのか。私見、他人の意見、既定の事実の区別はいかに行うのか。論拠のデータとしての脚注、参考文献の整理方法について説明する。
第12回 アカデミックライティングのまとめ
[Summary]
アカデミックライティングのまとめを講義する。
履修者は最終課題(20,000字)を提出する。
第13回 通常授業日以外
講師と履修生がアカデミックライティングについて議論を行う。
第14回 通常授業日以外
講師と履修生がアカデミックライティングについて議論を行う。
第15回 通常授業日以外
講師と履修生がアカデミックライティングについて議論を行う。
15回目に相当するその他の授業計画
講師と履修生がアカデミックライティングについて議論を行う。